産後1~2ヵ月のママ
必ず受けたい産後健診
妊娠、出産という大仕事を終えたママの体。出産した病院で健診を受けて、体の回復状況を見てもらいましょう。健診で「順調です」と言われたら、妊娠前と同じ生活に戻してOKです。
健診では、体重測定、血圧測定、尿検査、内診を行います。内診は、子宮の収縮状況と悪露(おろ)の様子、会陰(えいん)切開の縫合跡をチェック。この機会に、育児について不安なことやわからないことも聞いておきましょう。
順調に回復していたら、湯船につかっての入浴ができます。のんびりお風呂に入って、体をほぐし、育児疲れをリフレッシュさせましょう。
回復が良好ならセックスもOK。でも、会陰切開のあとが気になったり、育児に疲れていて、とてもそんな気にはなれない…というママも。そんな気持ちはパパにも伝えて、お互いを思いやりながらセックスを再開しましょう。
産後、まだ生理が来ていなくても、妊娠する可能性はあります。まだ次の赤ちゃんを考えていないなら、きちんと避妊しましょう。
おっぱいに良い食事をする
おっぱいはママの血液成分でつくられます。ママが栄養不良になれば、母乳にも影響します。
献立は、「まごはやさしい」をキーワードに。「ま」は豆類、「ご」はごま、「は」はワカメ等の海草類、「や」は野菜類、「さ」は魚、「し」は椎茸などキノコ類などを使えば、バランスよく栄養がとれます。
油っこいもの、ケーキなどの甘いものは、よく乳腺炎の原因といわれたりしますが、必ずしもそうではありません。しかし、過剰に食べていると栄養バランスが崩れてしまうので、ほどほどに。
産褥体操を本格的にスタート
健康のために、美しいボディラインを取り戻すために、産褥体操を始めましょう。妊娠、出産で伸びきったおなかや骨盤底の筋肉をもとに戻し、産後の体の回復を早めてくれます。
体を動かすと気分も爽快、血流もよくなります。でも無理は禁物です。少しずつ、毎日取り組んでみましょう。
産後1ヵ月の産褥体操
つま先だち
両手を腰にあてて立ち、つま先だちをしてもとに戻す。
自転車こぎ
あおむけに寝て、手に腰をあてて、空中で自転車をこぐ。
バタバタ運動
「気をつけ」の姿勢でうつぶせに寝て、両手、両足を上にあげる。次にゆっくりバタ足をする。
骨盤ひねり運動
あお向けに寝てTの字に両手を広げる。片足を垂直にあげ、逆足側へ横に倒して、しばらく静止。もとに戻して、もう一方の足も同じ動作を行う。