入院中のスケジュール
一般的な入院スケジュール
平均入院日数は?
出産という大仕事を終えたママは、ほっと安心。でも、すぐに忙しい毎日が始まります。おっぱい、おむつ、沐浴、着替え……慣れないお世話に、ママ自身の子宮や会陰切開の傷も気になります。
入院は、経膣分娩で出産した場合は5、6日、帝王切開の場合は約10日。経膣分娩の平均的な入院生活を見てみましょう。帝王切開の場合は体の回復を待ってお世話が始まります。母子同室のママは授乳時間は決まっていません。夜中でも泣いたらおっぱい、おむつを替えます。
一般的な病医院のタイムスケジュール
7:00起床、検温→8:00朝食→9:00回診→10:00沐浴(沐浴指導)→10:30授乳(授乳指導)→12:00昼食→13:00授乳・ミルクの調乳指導→13:30育児や産後の体の勉強会→14:30面会開始→15:00ティータイム→16:00授乳→18:00夕食→19:00授乳、シャワー→20:00面会終了→22:00就寝
入院生活
出産当日
母子同室の場合、その日から赤ちゃんのお世話が始まります。赤ちゃんがほしがったらおっぱいをあげ、おむつ替えもします。母子別室の場合、赤ちゃんは新生児室に入るので、ママは病室でゆっくり休みます。おっぱいはすぐに出なくても心配いりません。
産後1日目
おっぱいが出るようにマッサージを受けたり、上手なおっぱいのあげ方を教えてもらいます。最初はあまり出ないものですが、1日8回以上、おっぱいをあげます。また、赤ちゃんは1日10回以上、うんちやおしっこをします。
赤ちゃんが泣いたら、まずおむつをチェック。おむつの当て方は助産師さんが教えてくれます。経膣分娩のママで許可が出た人はシャワーを浴びることができます。
産後2日目、3日目
1日目と同じようにおっぱいの練習。そろそろおっぱいが張ってきて出始めるママもいます。母乳はすぐにはたくさん出なくても心配いりません。赤ちゃんに吸ってもらうことで出るようになります。
おっぱいが張ったり熱をもっている場合は、おっぱいマッサージを受けます。また、赤ちゃんをお風呂に入れる、沐浴も習います。最初は助産師さんや先輩のママが入れるのを見学しますが、次からは助産師さんに教わりながら沐浴させます。
産後4日目
おっぱい指導や産後のママの体がどのように回復するのか、また、産後のセックスや避妊についても勉強します。
産後5日目(退院日)
ママと赤ちゃん、それぞれが診察を受けて、異常がなければ母子揃って退院になります。ママは、尿検査、体重測定、血圧測定、内診や触診を行って、全身の健康状態をチェックします。
赤ちゃんも体重や黄疸(おうだん)、新生児反射などを調べます。かかとから採血して「先天性代謝異常」の検査もします。
異常があれば再検査の連絡がきます。異常がなければ、1ヵ月健診のときに結果が報告されます。ビタミンK不足による病気「新生児メレナ」にならないようにビタミンK2シロップを飲ませます。
入院費を精算します。
支払いは、分娩入院費から、出産育児一時金42万円と分娩予約金を差し引いた額です。(詳しくは、出産育児一時金をチェック)
産院でお世話になった先生や助産師さんにお礼を言って、退院しましょう。さあ、育児はこれからが本番。大変だけど充実した生活が待っています。