お産のプロセス

陣痛が始まってから、子宮口が全開大(直径10㎝)になると、分娩台に乗ります。陣痛は1分間隔でやってきて、ピーク。陣痛に呼吸を合わせるようにします。

赤ちゃんは体を丸め、骨盤の形に合わせて体をひねりながら出てきます。頭蓋骨のつなぎ目も重ね合わせて頭を小さくしています。ママも陣痛でつらいけれど、赤ちゃんもがんばっています。

このがんばりは、赤ちゃんを強くたくましくします。厳しい外の世界で生きていけるように、ストレスホルモンが体中の血流を促し、心臓や肺や腎臓の機能を活発にします。

がんばる赤ちゃんにたくさんの酸素を送るためには、なによりもリラックス! リラックスすると血管も広がって、酸素がどんどん赤ちゃんに送られます。

赤ちゃんの頭が見え隠れするようになったら「排臨(はいりん)」、赤ちゃんの頭が引っ込まなくなったら「発露(はつろ)」といいます。頭が出てきて、赤ちゃんの肩が抜けると、あとはするりと出てきます。

赤ちゃんの誕生!

赤ちゃんが出てきました。感動の瞬間です。赤ちゃんの泣き声が響きます。ママの胸の上に赤ちゃんを乗せるところもあります。カンガルーケアといって、ママと赤ちゃんが裸で触れ合うと、赤ちゃんが落ち着いて丈夫になり、ママも母乳がスムーズに出て、母子の絆が深まると言われます。

赤ちゃんへの処置

へその緒を切り、体をきれいに拭いて、健康状態を診ます。身長、体重、頭囲、胸囲などを測定。おへそを消毒して産着を着せます。また、生後、ビタミンK不足から起こる吐血や出血(新生児メレナ)を防ぐために、ビタミンK2シロップを飲ませます。

産後のママの処置

赤ちゃんを出産して、しばらくするともう一度軽い陣痛が起こり、胎盤が剥がれて出てきます。このあと、会陰(えいん)裂傷や会陰切開のあとを縫えば、分娩は終わり。ママは分娩台の上で2時間ほど休み、異常がなければ車椅子で病室へ移動します。

「出産の兆しと流れ」の記事一覧

  1. 陣痛の兆しから入院へ
  2. お産のプロセス
  3. お産のときに行う処置
  4. 難産になったら?
  5. 予定日を過ぎたら?
  6. 入院中のスケジュール

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