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お産のときに行う処置

病院やクリニックの出産では、分娩中にいろいろな医療処置を施すことがあります。どんな処置をするかは、病院の方針によっても違いますし、ママや赤ちゃんがどんな状態にあるかによっても異なります。

どんなときにどんなことが行われるのか、あらかじめ聞いておきましょう。希望があれば事前に申し出ておきます。母子の安全にかかわる場合などは、希望通りにいかないこともありますが、不安や疑問はそのままにしないで解決しておきましょう。

普通分娩の場合のお産の処置

  1. 分娩監視装置:端子がついたベルトをおなかに巻いて、陣痛の強さや持続時間、間隔、赤ちゃんの心拍数を測定。
  2. 子宮口を広げる:子宮口がなかなか開いてこない場合や陣痛誘発剤を使った場合に、風船状のもの(ミニメトロ)を入れて膨らませ子宮口を広げます。子宮頸管(しきゅうけいかん)熟化剤の内服薬や注射を使うことも。
  3. 浣腸(かんちょう):薬を肛門に入れて便を出します。最近は行わない病院もあります。
  4. 導尿(どうにょう):尿道口に細い管(カテーテル)を入れ、尿を排泄します。最近は行わない病院がほとんどです。
  5. 点滴:帝王切開や輸血などの緊急事態に備えて血管を確保します。陣痛促進剤などは点滴で入れます。
  6. 剃毛(ていもう):会陰(えいん)周辺の陰毛をそります。最近は行わない病院がほとんどです。
  7. 陣痛促進剤:陣痛が弱いときに子宮収縮を促すホルモンを点滴で入れます。
  8. 会陰切開(えいんせっかい):膣の入り口と肛門との間の数センチが会陰部。ここの伸びが悪く、赤ちゃんの頭がつかえているときや、このままでは大きく裂けてしまうと判断した場合に行います。

無痛分娩の場合のお産の処置

麻酔を使って陣痛の痛みを軽くする「無痛分娩」は、硬膜外に麻酔薬を入れる方法が多く行われています。

硬膜外麻酔:脊髄の硬膜外腔という場所に、カテーテル(細い管)を通して麻酔薬を注入。計画的な無痛分娩の場合、子宮口を広げる、人工的に羊膜を破って破水させる、陣痛促進剤を注入する、などの処置が行われます。

麻酔薬を使った場合は、分娩監視装置(NST)の装着が必要。また筋肉の緊張が少ないので会陰切開率は低くなりますが、麻酔のためにいきみが弱くなり、吸引分娩になることが多い。

「出産の兆しと流れ」の記事一覧

  1. 陣痛の兆しから入院へ
  2. お産のプロセス
  3. お産のときに行う処置
  4. 難産になったら?
  5. 予定日を過ぎたら?
  6. 入院中のスケジュール

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