陣痛の兆しから入院へ
陣痛ってどんなもの?
陣痛というのは子宮が収縮するときの痛みです。子宮は筋肉でできていて、お産になると赤ちゃんを押し出そうと縮まります。だから本来、痛いのは子宮だけなのです。
腰や背中が痛くなったり、手足がしびれることもありますが、それは陣痛の痛みというより、陣痛であちこち無理がかかったために起こる痛み。
陣痛がきたら、ラクな姿勢をとったり、腹式深呼吸をしたり、腰をさすってもらったりして、上手にリラックスすることで、痛みを軽くすることができます。
陣痛=子宮の収縮があるから赤ちゃんは産まれてくることができるのです。そう思えば陣痛が待ち遠しくなります! 腹式の深呼吸で落ち着きましょう。
陣痛の向こうで待っているのは、あなたに似た小さな天使です。
陣痛の痛さってどれくらい?
陣痛は出産経験がなくても、女性ならだれでも経験したことがあります。そう、生理痛です。生理痛は子宮が収縮しているときの痛みなのです。
妊娠の10ヵ月間は生理がなかったので、「生理痛10回分くらいの痛さ」という医師もいます。知らない痛みじゃないと思うと、なんだか安心できますね。
陣痛はどれくらい続く?
お産にかかる時間は、個人差がとても大きいのですが、平均すると初産で10~12時間、経産婦で5~6時間。でも、その間、ずーっと痛いわけではありません。
痛みは波のようにやってきて、波のように引いていきます。この繰り返しです。最初は10~20秒間くらい痛くて、あとの10分間は痛くない休み時間。
その間隔がだんだん短くなり、産まれる直前は約1分間隔になります。陣痛が1分くると1分休み。陣痛のきていない休み時間に、いかにリラックスしてエネルギーを蓄えておくかが大事です。
痛み逃しの方法
- 腹式深呼吸:呼吸法を思い出して。すーっと息を吐いて吐いて、力を抜きましょう。
- ラクな姿勢を探す:あぐらをかく、よつんばいになって枕に頭を乗せる、椅子にまたがってみる、立ってテーブルなどに上半身をあずけ腰をもんでもらう、横になって肛門をボールなどで押してもらう。
- 陣痛が休みのときはリラックス:好きなアロマをかぐ、好きな音楽を聴く、水を飲む。