細菌性髄膜炎

読み方

さいきんせいずいまくえん

意味

脳や脊髄を包んでいる「髄膜(ずいまく)」が、細菌に感染して、炎症を起こす病気。

発症すると、発熱や頭痛、嘔吐など、風邪とよく似た症状があらわれ、次第に、首の硬直やけいれん、意識障害へと進行していく。乳幼児の場合は、不機嫌になったり、ミルクや離乳食を飲まなくなったり、大泉門が腫れるといった症状が出ることも。

細菌性髄膜炎を引き起こす菌はいくつかあるが、乳幼児の場合は「インフルエンザb型(通称Hib・ヒブ)」や「肺炎球菌」によるものが半数以上を占めている。

細菌性髄膜炎は、5歳未満の乳幼児がかかりやすく、特に1歳未満の子どもに多い。乳幼児が発症すると、治療を受けても約5%が死亡し、約25%は発達障害、難聴、てんかんなどの後遺症が残る。

現在は、細菌性髄膜炎を予防する「Hibワクチン(商品名・アクトヒブ)」と「肺炎球菌ワクチン(プレベナー)」が、定期接種になっている。