ママニティ大百科

子どもの救命講習ルポ!
突然死は予防が肝心

子どもの生命が危ない!という事故は、どんなときに多く起こっているのですか?

「子どもの場合、おぼれて意識がなくなった、ボールが胸に当たって心臓が止まった、交通事故にあった、のどに詰まらせて窒息した…というような事故。大人の死亡原因の1/3はガンですが、子どもの死亡原因のトップは、溺水(できすい)、窒息などの“不慮の事故”なんです」と救急救命士・野村さん。

「だから、救命処置の第一歩は、予防対策。10歳未満の死亡率トップは交通事故ですから、まずはチャイルドシートが必要です。

時速50キロメートルというとたいして速くないイメージですが、衝突すると、後部座席で抱っこされていた子どもは前の座席にふっ飛んでフロントガラスに激突します。うちの娘もチャイルドシートを嫌がるときがありますが、絶対に座らせるようにしています」

他にはどんな事故が多いですか?

次に“溺水(できすい)”水におぼれる事故。お風呂や溜め池におぼれるだけでなく、ご飯を食べている最中に眠ってしまい、スープに顔を入れておぼれるケースもあったとか!

「子どもから目を離さないだけでなく、浴槽に水をためておかない、浴槽に鍵をかけて入れないようにするなど、安全対策を行ってください」

物をのどに詰まらせる窒息死を防ぐには、「まず喉に詰まる大きさのものを、置かないこと。目安になるのが、トイレットペーパーの芯です。あの芯を通る大きさのものは、子どもの口に入りますから、手の届かないところにおくなどの注意が必要です」

さて、次回は、こうした予防対策をしていてもふとしたスキに起こってしまう事故…そんなとき、私たちにもできる救命処置の実際です。


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