妊娠しやすい食べ方があった!

[第1回]栄養セラピーで不妊を克服!その治療法とは!?

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今の日本人女性のほとんどが、栄養不足!?
まさかこの豊かな時代に!?
赤ちゃんがなかなか来てくれないのは、もしかしてそのせいなの!?

赤ちゃんが安心してやってきて育つには、ママの体の栄養状態がととのっていることが大事。
妊娠体質になるための体づくりについて、栄養カウンセラー・定真理子先生 に聞きました。

あなたは、栄養足りてますか?

私たちの体は、何によって作られているでしょう?
あまりに当たり前のことですが、毎日食べる、食べ物です。
日々、新陳代謝を繰り返している60兆個の細胞ひとつひとつ、ホルモンや酵素までもが、口から入る食べ物の栄養でつくり出されています。

でも、そのことを私たちは、ふだんあまり意識していません。
それどころか、間違ったダイエットや食事法で、体に負担をかけている女性がとても多いのです。

今日は、ちゃんと朝ごはん食べましたか?
まさか果物だけ? お昼もコンビニのおにぎりやパンだけ?
お菓子が好きだからごはん少なめで調整している?
お肉は太るから野菜中心、そのかわりお豆腐はたくさん食べて、コレステロールが気になるから卵も控えめにして――。

こうした食べ方をしていたら、赤ちゃんは遠のくばかりです。
一見、ヘルシーで、体に気を配っているように見える食事法も、じつは栄養が足りていません

食べ物があふれた飽食の時代に、栄養不足だなんて!と驚かれるかも知れませんが、毎日好きな物を好きなだけ食べられるからこそ、栄養のバランスが悪かったり不足したりするのです。
栄養や食事についての偏った知識も、栄養不足を招く原因となっています。

私は栄養カウンセラーとして、これまでたくさんの女性を見てきました。
その経験から確かに言えることは、不妊症だったり赤ちゃんができにくいという人は、必要な栄養素がとれていないことが多い、ということです。

妊娠を希望するならば、まずは自分自身の体をととのえること、つまり「正しい食べ方で適切な栄養をとること」が何よりも大切。
そのためにも、栄養や食事について正しい知識を身につけましょう。
そうすることが、妊娠しやすい体質作りにもつながるのです。

私が不妊を克服できた理由

かく言う私も、かつて不妊に悩んでいました。
その原因は、無理なダイエット。
痩せればキレイになれる!と思い込んでいた20代に、食事量を減らすダイエットを半年間も続けたのです。

食べなかった20代


とにかく食べなかったのでガリガリに痩せ細ってゆき、55kgあった体重は39kgに…。
その結果、生理が止まってしまったのです。

おまけにずっと悩まされていたニキビも悪化し、肌はボロボロ、体調も悪く、それはそれはひどい状態でした。
生理が1年に3〜4回しかこない、きても3日くらいで止まる状態なのに、あの頃は「生理が少なくて便利だな」くらいにしか考えていませんでした。

無排卵月経と診断される


結婚はすでにしていたのですが、なかなか子どもを授かりませんでした。
婦人科で診察を受けてみると、「無排卵月経」と診断

もちろん原因は、長い間のいい加減な食事です。
先生に「栄養失調です」と言われたものの具体的な栄養指導はなく、無知だった私は、今度は何でも好きなものを食べました。
すると体重は増えました。

しかし、相変わらず生理はきません。
一度壊れてしまった体は、そう簡単に元には戻りませんでした。

そんな時、ニキビの治療でお世話になっていた皮膚科の先生の紹介で、アメリカで「分子整合栄養医学」という学問を学んで帰国された先生に巡り会いました。

詳しい血液検査を受けると、やはりひどい栄養欠乏症であることが判明。
先生に「まだあなたは若いから、不妊治療を本格化させるより、まずは栄養をきちんととって体を作りなさい」と言われ、栄養セラピー(栄養療法)を始めることにしたのです。

栄養セラピーで細胞が生まれ変わる!?


栄養セラピーとは、ひとことで言うと適切な食べ物を体内に補給することで、細胞を生まれ変わらせようとする治療法です。
必要な栄養素を体に取り入れて、細胞レベルから元気になりましょうというのが、基本的な考え方です。

この栄養セラピーで不妊症とニキビが改善すると聞いて、先生のアドバイスのもと正しい食事をし、必要な栄養素を補っていく治療を始めました。

すると、しばらくして朝の目覚めがよくなってきました。

それまでは朝起きても、1時間くらいボーっとしてからでないと、活動できなかったのですが、起きてすぐに動けるようになりました。
こんなに快適に1日を始めることができるんだ!
体が軽くなるというのはこういうことなんだ!と実感。

太ったり痩せたりすることもなくなり、ザラッとしていた皮膚も治ってきて、みんなから「キレイになったね」と言われるようになり、嬉しかったのを覚えています。生理もだんだん戻り、周期も31日くらいになってきました。

そして、セラピーを始めて4年後の33歳の時、結婚9年目にして待望の長女を授かったのです。
その5年後には長男も出産。
栄養セラピーを続けた効果は明らかでした。

食べ物、そして栄養には、ものすごい可能性が秘められている――。
私が身をもって体験したことを、これからみなさんにお伝えします。

まずは、必要な栄養をとることを意識した食事が基本。ママになるための第一歩を踏み出しましょう!

公開日:2015/02/04