【男女別】 子どもを伸ばす育児法

【第4回】女の子編:女の子の”感受性”と”主体性”を伸ばすのはどんな親?

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のんびりゆったりした世界につき合ってあげる

女の子が本来持っている力で、もっとも大切なのは感受性です。

感受性とは何か。
それは、“きれいなものを見つけ、いとおしむ力”です。

女の子は、小さいときから、道端の花をみつけて「かわいい」としゃがみこんでみたり、庭に咲いた花に話しかけたりと、かわいいものをみつけるのが得意です。
この“うっとり・キラキラ”する力が、女の子の持っている“感受性”の源です。

小さいときから豊かな感受性を育みながら成長してきた子は、思いやりの心を持ち、どんな人とも円滑にコミュニケーションを築き、人に安らぎを与える存在となるでしょう。
また、感受性をベースとした高い吸収力で学んだことを獲得し、優秀な成績を修めるようになります。

でも、日々、慌ただしい生活に追われている大人が、3歳くらいから表れる女の子特有の“うっとり・キラキラ”の、のんびりゆったりした世界につき合ってあげるのは、根気がいります。
「いままでつき合ってこなかったわ」というお母さんも多いかもしれません。

しかし、手おくれではありません。
今からでも、女の子の感受性を育む生活を意識してあげてください。

それはけっして難しいことではありません。
一緒に夕焼けを見て「きれいね」と言ったり、花を育てて「かわいいね」と楽しんであげたりすればいいのです。
親の心の余裕を取り戻すきっかけにもなるでしょう。

女の子の場合は常にしっかりしつけるべき

「早く起きなさい」から始まって、「歯磨きしたの?」、「早くご飯食べて」など、子どもが朝起きてから寝るまでの一日、命令口調でガミガミ言ってばかり。
子どもに悪影響はないのか、と不安に感じている人もいるのではないでしょうか。

男の子の場合は「その通り。頭ごなしに叱っても意味がなし」とお答えしますが、女の子の場合は「ぜひ、厳しく接してください」と誤解を恐れずにお答えするでしょう。
女の子は、甘やかさず、やや厳しく、常にしっかりしているようにしつけるべきだからです。

しっかりする力”と“リラックスする力”の両方を兼ね備え、メリハリをつけられる人が有能と評価されます。
“しっかりする力”は、子どものときに習慣化されることで身につきます。

とくに女の子は「脱いだものはきちんとたたむ」、「食事のあとは食器をキッチンまで運ぶ」、「食事中は正しい姿勢で」など、“言いつけ”を守らせるうちに見よう見まねで学び、少しずつ自分でやれるようになり、主体性を育んでいくのです。

母親には、家事も近所づきあいもパーフェクトにこなし、「脱いだものはたたんでおくと、気持ちがいいわね」と子どもを理路整然と導くしっかりタイプと、「お皿を下げて。次はテーブルふいて」などと次々と用事をいいつける暴君タイプがいますが、女の子をしつける場合は、どちらでもOKなのです(もちろん、男の子の場合は別で、とくに暴君タイプはNGです)。

私は、日常的に自分を律するという習慣が、周囲への心づかいを備えた、感受性のすぐれた女性を育むことができるのだと思っています。

公開日:2015/01/18