離乳食百科

離乳食の食材リスト〜特に注意したい食材篇〜

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初期(5〜6ヵ月)、中期(7〜8ヵ月)、後期(9〜11ヵ月)、完了期(1才〜1才半)、幼児食(1才半〜)別、食べさせてはいけない食材、注意が必要な食材のリストの特に注意したい食材篇です!
5,6ヶ月(初期) 7,8ヶ月(中期) 9〜11ヶ月(後期) 1歳〜1歳半(完了期) 1歳半〜(幼児食)
はちみつ × × ×
はちみつにはボツリヌス菌が含まれている場合があります。腸が未熟な赤ちゃんはボツリヌス菌を吸収してしまい、中毒を起こす恐れが。満1歳までは与えないようにしましょう。
青魚 × × ×
サバ、サンマなどの青魚は、EPAやDHAなどの脂肪酸が豊富に含まれている優良食品ですが、アレルギーが心配なので、完了食以降から新鮮なものを十分に加熱して食べさせましょう。
マグロ(赤身) ×
マグロの赤身はよく加熱すれば中期からOKですが、パサパサとした食感で食べづらいかも。歯ぐきで噛めるようになる後期からがおすすめ。中トロや大トロは脂分が多いため、離乳食期は避けてください。
また、お刺身は消化が悪く、食中毒も心配なので、離乳食期は食べさせられません。
お刺身(生魚) × × × ×
生魚は消化が悪いため、離乳食を完全に卒業してから。細菌感染による食中毒の心配があるので、新鮮なものを与えるようにしましょう。加熱した白身魚は初期からOK。
貝類 × × ×
カキはやわらかいのでよく火を通せば後期からOK。その他の貝類は消化が悪いため、1才以降にしましょう。
あさりやはまぐりなどの二枚貝はノロウィルスによる食中毒の心配があるので、新鮮なものを充分に加熱してから食べさせます。
肉類 ×
豚と牛のひき肉は脂肪の少ないものを選び、中期からOK。完了期以降はバラ肉などを食べやすい大きさにちぎって。鶏ささみはよくすりつぶせば初期の後半から食べられますが、モモ肉は脂肪分が多いので皮を取り除いてすりつぶしたものを中期から。ただし、卵アレルギーがある場合は、鶏肉は遅めにしましょう。
肉類はO-157やサルモネラ菌などの心配があるので、子どもには生や半生の状態では与えないで下さい。
エビ・カニ・イカ × × × ×
消化が悪くアレルギーを起こしやすい食品なので、よく加熱して幼児食期以降に。
エビにアレルギーのある子は、サクラエビも要注意。イカは完全に奥歯が生えて、しっかり咀嚼(そしゃく)できるようになってからにしましょう。
牛乳 ×
初期は、牛乳ではなく粉ミルクをといてミルクがゆやミルク煮に。アレルギーの心配がなければ、中期以降から牛乳を加熱して離乳食に使えます。牛乳は温めると消化がよくなるので、牛乳だけで飲ませる時は必ず加熱を。発酵によって成分が変わっているチーズは中期以降、ヨーグルトは中期後半からOK。
全卵 ×
アレルギーの心配がなければ、よく加熱した卵黄を中期食後半からスタート。全卵は、9ヵ月以降に。
そば × × ×
アレルギーの心配がなければ、1歳を過ぎてから、よくゆでて食べさせてあげましょう。
大豆 × × ×
大豆は消化が悪く、そのままの大きさで食べさせるとのどに詰まらせてしまうこともあります。
後期からよく煮たものをすりつぶしてあげて。豆腐は火を通して初期から、納豆はゆでこぼしてつぶし、6ヵ月以降からOK。
ピーナッツ × × ×
1歳を過ぎてから、よくつぶしてピーナッツあえなどに。誤飲の心配もあるので、ピーナッツを粒のまま食べられるようになるのは、3歳過ぎです。
ピーナッツのアレルギーもあるので、様子を見ながら食べさせましょう。
ごま × × ×
栄養価は高いのですが、消化が悪いので、後期食以降にすりつぶしてごまあえなどに。アレルギー体質の子は、ごまにも反応してしまう恐れがあるので、様子を見ながら食べさせて。
また、ごまアレルギーがある場合は、いちごやキウイの粒にもアレルギー反応を示すことも。
山いも × × ×
アクが強いので、生のまま食べると、大人でも口のまわりが赤くなることもあります。子どもには刺激が強いので、後期食から火を通して食べさせましょう。
ごはんにとろろをかけると、かまないで飲み込んでしまい、消化が悪くなることがあります。「よく噛んで飲み込もうね」と教えてあげて。
もち × × × ×
そしゃく力の発達を見て、よくかみつぶせるようになったら、1歳半過ぎからOK。のどに詰まらせやすいので、細かく切って、食べている間は絶対に子どもから目を離さないようにしましょう。
ハム・ソーセージ × × ×
添加物と塩分が多く含まれるため、幼児期以降に。 無添加や手作りなら完了期からOK。
かまぼこ・ちくわ・はんぺん × × × ×
保存料などの食品添加物や塩分が多く含まれているので、出来る限り控えましょう。あげる場合は、幼児期以降に。はんぺんはつなぎに卵白が使われているので、アレルギーの子は要注意。
コンニャクゼリー × × × ×
スルッと飲み込めてしまうコンニャクゼリー。 のどを詰まらせるとキケンなので、3歳以降に細かく切ってあげましょう。普通のゼリーなら1歳以降につぶして。
ケーキ × × × ×
市販のケーキは糖分も油分も多いので、幼児期以降に。ママが手作りした素朴なケーキは、離乳食後期からOK。
チョコレート × × × ×
甘くて高カロリーで、虫歯の原因にもなります。 幼児期に与える必要はありません。
アイスクリーム × × × ×
糖分が多く、おなかが冷えるので、3歳以降に。
スナック菓子 × × × ×
油分、塩分、糖質が多く含まれているので、小さいうちから食べさせないようにしましょう。
基本的に、嗜好食品を食べさせるのは遅めにしましょう。
ファーストフード × × × ×
油分、塩分が多いので、大人も子どももなるべく食べないようにしたいものです。
(食べさせるとしたら、幼稚園以降がいいでしょう。)
水道水 × × ×
水道水は安全と言われていますが、消毒液なども含まれているので、離乳期は一度沸かしたものを冷まして飲ませます。これを白湯(さゆ)といいます。離乳食に使う場合も、必ず煮沸して。また、普通のミネラルウォーターは鉄分などが多く含まれていて消化に悪いため、赤ちゃん用のものを選んでください。
コーヒー・紅茶・緑茶 × × × ×
カフェインが多く含まれるので、離乳期はNG。3歳以降、家で、牛乳入りのミルクティーをお楽しみ程度に飲むくらいならOK。家で淹れた紅茶なら、砂糖の量も把握できます。
ジュース・炭酸飲料 × × × × ×
糖分が多く含まれて、炭酸飲料の刺激も赤ちゃんには強すぎるので、飲ませる必要はありません。
ジュースは、幼稚園(3歳以降)に入る頃から外食でお子様ランチのお楽しみとして飲む程度に。
イオン飲料は、熱があるときなどには最適な飲み物ですが、白湯(一度沸騰させた水をさましたもの)の代わりとして日常的に飲ませるのはNG。
ケチャップ × × ×
後期食以降に、調味料として少量使う分にはOK。 フライドポテトなどにたっぷりつけて食べるのはおすすめできません。
マヨネーズ × × ×
完全に火を通してマヨネーズ焼きなどにしたものを完了食から。マヨネーズは、生のたまごが使われているので、アレルギーの心配のある子は様子を見ながら食べさせましょう。
香辛料 × × × × ×
香辛料の強い刺激は、素材の味や香りを打ち消してしまうので、幼児のうちは使わないほうがいいでしょう。 カレー粉は、後期食から風味付け程度に。

公開日:2016/08/30