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【妊娠中】、【悩み】

Q 妊婦はインフルエンザ予防接種を受けられる?

いつもお世話になっています。今、妊娠10週です。予定日が来年の4月で、冬はインフルエンザが気になりますが、予防接種を受けたことがありません…。予防接種を受けて何か赤ちゃんに影響がありますか? 以前流産しているので、受けても大丈夫なのか気になります…。妊娠前に受けなかったことが後悔です。
これまでに妊娠中にインフルエンザワクチンの接種を受けたことによって、流産や先天異常が出る確率が高くなったという報告はないそうです。厚生労働省事業「妊娠と薬情報センター」のHPを見ても、「日本で使用されるインフルエンザワクチンは、生ワクチンではないので重篤な副作用は起こらないと考えられ、一般的に妊娠中のすべての時期において安全であるとされています。妊娠初期に従来のインフルエンザワクチンを接種しても奇形のリスクがないという研究結果もあります」と書かれています。逆に、ママがワクチンを接種することによって、産まれてきた赤ちゃんにも予防効果が期待できるという報告も。

国際的にも妊娠中のワクチン接種は安全だと考えられ、アメリカでは積極的に接種すべきだとされていますが、それでも妊娠初期は流産の可能性も高い時期であるため、一般的に妊娠16週頃までは避ける傾向にあるみたい。ワクチンが原因で流産する確率が高くなるわけじゃないけれど、接種する場合は、念のため母体が安定する中期以降から、ということなのでしょうね。でも私が前に取材した産婦人科では初期でもインフルエンザワクチンを勧めていると言っていました。

受けるべきか悩む場合は、担当の先生に相談してみましょう。地域で流行している場合は、感染時のリスクを考えて、予防接種を勧められることもあるかもしれません。

たとえ妊娠中にインフルエンザに自然に感染してしまったとしても、赤ちゃんに深刻な影響が及ぶことはまずないようです。ただ、妊娠中は使える薬が限られてくるので、ママ自身がツライ思いをすることに…。予防接種をしても感染を100%防げるわけではないので、打つにしても打たないにしても、これからの流行シーズン、手洗い&うがいを中心にしっかりと予防を心がけましょう。(2012/11/25)

公開日:2016/12/31