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ワクチン&予防接種ガイド
ロタウィルスワクチン(5価)


★商品名
ロタテック

★予防する病気/ロタウィルスによる胃腸炎
例年冬に流行する乳幼児のロタウィルス胃腸炎(白色便性下痢症、仮性小児コレラ)を予防。ほとんどの子どもが一度は経験する病気だが、感染者の10%は脱水やけいれんを起こして入院する。ごくまれに、脳炎、髄膜炎、ギラン・バレー症候群(手足のしびれ)などを合併して、死亡したり後遺症が残ることも。人間に感染するロタウィルスは5種類ある。
このワクチンは、遺伝子組み換えの技術によって開発された、5種類のウィルス型に対するワクチン。国内臨床試験では、ロタウィルス胃腸炎を74.5%、重度のロタウィルス胃腸炎は100%予防する効果が認められている。

★ワクチンの種類
生ワクチン

★接種方法
経口接種

★理想の接種期間
生後6週から、4週以上の間隔をあけて3回接種。初回接種は8週〜15週未満を推奨。

★対象年齢
生後6週〜生後32週

★一般的な副反応
・下痢(5.5%)、嘔吐(4.2%)、胃腸炎(3.4%)、発熱(1.3%)

★重大な副反応
このワクチンが開発される前に使用されていた旧ワクチンでは、腸重積の発症が増えた。現在のワクチンではこのような副反応は報告されていないが、念のため注意する。

★注意
・接種後約10日間、ウィルスが便から排出されるので、おむつ替えのあとは手を洗うこと。
・悪性腫瘍や免疫障害のある人、免疫抑制剤を使用している人が周囲にいる場合は、注意が必要。
・接種後、腹痛や嘔吐、血便、腹部の膨らみ、高熱などの症状がみられるときは、腸重積症を疑ってすぐに受診する。
・ロタウィルスワクチン接種後に他のワクチンを接種する場合は、4週以上の間隔をあける。
・三種混合ワクチン、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン等との同時接種が推奨されている。

★ワクチンの製造メーカー
MSD社

(2012年9月)
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