妊娠高血圧症候群等の医療費助成
読み方
にんしんこうけつあつしょうこうぐんとうのいりょうじょせいひ
制度の説明
妊娠中に起こりやすい妊娠高血圧症候群や糖尿病。症状が進んで長期入院となると、思わぬ出費がかさみます。自治体によっては、その入院医療費の一部または全額を助成してくれる制度があります。
給付の条件
妊娠中に以下の病気にかかった人を対象にしている自治体が多いようです。
- 妊娠高血圧症候群(旧・妊娠中毒症)と、それに関する疾患
- 妊娠糖尿病
- 貧血
- 産科出血(大量の出血)
- 心疾患(心臓の病気)
自治体によって、所得や入院日数に制限があったり、症状に一定の基準があったりします。住んでいる自治体にこの制度があるのかどうか、また、あっても自分に適用されるかどうかわからない場合は、保健所や役所の担当課に問い合わせてください。
手続きの方法ともらえる時期
まず、保健所や役所の窓口で「医療費助成申請書」「世帯調書」「診断書」をもらいます。「医療費助成申請書」「世帯調書」は自分で記入し、「診断書」はかかりつけの医師に記入してもらいます。
さらに、所得を証明できる書類(前年に会社から発行された「源泉徴収票」や、前年度に税務署に提出した「確定申告」の控えなど)を用意。これらの書類と印鑑、保険証を持って、保健所や役所の健康推進課などの窓口で手続きをします。自治体によっては「医療機関の領収書」や「住民票」、「母子健康手帳」などが必要な場合もあります。
入院費のうち、保険適用分の自己負担額の全額または一部が助成されます。医療機関に直接支払われるケースと、自分で病院に全額支払ったあとで払い戻されるケースがあります。詳しい手続き方法などは保健所や役所の担当課に問い合わせましょう。
ここに気をつけて
この制度が適用されるのは、入院医療費のうち、保険適用分のみ。差額ベッド代や入院中の食事代は自己負担になるケースがほとんどです。
(2014年4月現在)