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虫歯予防にフッ素がいいって本当?害はない?

歯のケアに使われるフッ素は、正式には「フッ化ナトリウム」といいます。ミネラルの一種で、@酸で溶け出した歯の修復(再石灰化)を促進する、Aエナメル質に吸収されて歯を強くする、Bミュータンス菌が酸を作り出すのを抑える、という3つの働きがあるので、虫歯予防につながります。最近は、歯科健診でフッ素塗布を行う自治体も増えています。

フッ素は濃度が高いと強い毒性があるものです。飲料水のフッ素濃度が高い海外の地域では、斑状歯(はんじょうし)といって歯の色が変わってしまったり、骨の形成に影響が出たこともありました。

でも、今は健康被害が出ないように、薬事法で濃度が厳しく決められているので心配いりません。歯科医院で使うものは2%以下、家庭で使う歯磨き粉やジェル、うがい剤などは0.1%以下、さらに、低年齢の子ども用のスプレータイプは0.01%程度に抑えられています。

フッ素は長く使われてきた実績がありますし、わかめや海苔、緑茶など天然の食材にも含まれています。商品に表示されている使い方をきちんと守れば、安全なものです。

フッ素は生えてきたばかりの歯ほどよく取り込まれて、歯の表面が酸に強くなりますから、子どもの歯のケアに上手に使えば虫歯予防の効果が期待できます。

でも、フッ素を使ったら虫歯にならないというわけではありません。あくまで歯のケアの基本は歯磨きで、フッ素はプラスアルファのもの。子どもの将来の健康を考えるなら、歯をきちんと磨く、食べ物はよく噛む、甘いものを食べすぎないという生活習慣をつくることが、何よりも大切です。


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