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「AED」って何!?

さて、いよいよ「AED(エー・イー・ディー)」の登場です。(



AEDは“Automated External Defibrillator”の略で、日本語では「自動体外式除細動器(じどうたいがいしきじょさいどうき)」といいます。最近、駅の構内や役所、学校などに設置されているのを見かけるようになりましたが、いつどんなふうに使えばいいの? まずはAEDの説明からスタートです。

「<突然の心停止>は、多くが心室細動(しんしつさいどう)という不整脈が原因となって起こります。心臓は、ぎゅっぎゅっと筋肉が規則正しく収縮しています。心室細動という状態になると、心臓の筋肉が無秩序に震えている状態になり、血液を送ることができなくなります。

このとき最も有効な手当ては電気ショックをかけること。電気ショックをかけることを「除細動(じょさいどう)といいます」

テレビドラマで、医師が胸にバン!と電気ショックをかけるシーンを見ますが、あのことですか?

「そう、あれが除細動です。本来、医師しかできない処置なのですが、AEDのすごいところは、誰でも簡単に使えるようにできていること。

心停止してからAEDを使うまでの時間は、短ければ短いほど効果が高いんです。心停止の3分後に実施すると生存率は70%ですが、1分経過するごとに7〜10%低下し、10分後には0%近くに低下します」

心肺蘇生の救命処置で、119番通報をするとともに、AEDを持ってきてもらうのはそのためなんですね!  AEDがあれば救うことができたといわれる命も多く、それだけ効果があるものだから、普及が進んでいるそうです。

でも、電気ショックが必要かどうか、どうやって判断するの?なんだかすごく難しそう…。でもそんな心配はいっさい無用。AEDは電源を入れると、音声で使い方を指示してくれるのです。そして、器械が自動で心電図を解析し、電気ショックが必要かどうか、判断してくれるスグレモノだったのです。

百聞は一見にしかず。次回は、AEDの使い方をご紹介!


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