先輩ママ日記

カオルさんの日記

バックナンバー(第4回)


番外編星条旗を見て思うこと

今回の事件を機に、アメリカ国民・住民が一致団結することはいい。悲しみを分かち合い、助け合うのは素晴らしい。しかし、民家にはためく沢山の星条旗や、「USA!!USA!!」と連呼する群衆を見ると、報復戦へやる気満々のように見えて複雑な気持ちに。いかなる理由があろうと、私は戦争には反対です。仕返しをすること、人の命を奪うことはいけないと、誰もが小さい頃に学んだはず。そして今、妊娠や育児を経験している私たちは、命の尊さを誰よりも感じているはず。子供の世代のために明るい未来を築くことが、私たち親の仕事ではないでしょうか。一人一人の平和への小さな祈りでも、世界を変えていくことは可能だと私は信じています。



2001年9月11日(火)
悪夢

皆さん、ご心配頂いて、メイルやメッセージをたくさんありがとうございました。幸い、私も夫もお腹のベイビーも、家族も友人も無事です。本当なら今日は健診の日だったので(キャンセルになった)、マンハッタンへ仕事に出かけてはいなかったのです。本当にひどいこと…今日は何も言う言葉がありません。



2001年9月12日(水)
よかった…

ずっと連絡がつかなかった友だちから電話。彼女のオフィスはワールドトレードセンター。心配で電話をかけ続けていた。彼女の声を聞いたら一気に大泣き。よかった、生きてて…。小さな命を育んでいる身としては、たくさんの命が一瞬にして失われた現場を目の当たりにして、何ともいえない気持ち。昨日は、この先どうなるのか分からず「うちのベイビーはこの世に生まれてこられないかも…」と思ったりした。それでもこの数ヶ月私のお腹の中で、色々な楽しみを与えてくれたし、何があっても最期は家族一緒だからいいか、と思ったり。でも今日、献血やボランティアに協力する人々、レスキューに従事する人々を見て、なんだか希望が湧いてきた。



2001年9月13日(木)
復活に向かって

地下鉄がクローズしているので、取材はキャンセル。が、驚いたことに、事故現場からそう遠くない我が編集部は今日もオープンしていた!皆のいつも通りの雰囲気に、いつまでもTVの前でメソメソしていられないぞ!と元気が出てきた。午後は健診。体重は3週間半前から900グラム増。その他もパーフェクトなコンディション。お腹は小さいけど、ベイビーは平均的に育っているらしい。事件後、うちの近所は一見通常どおりだけど、人は皆なんとなく静か。玄関に星条旗を掲げる家が多い。レンタルビデオ屋は盛況で、気持ちを明るくするためか、コメディを借りる人が多いみたい。不安や悲しみを抱きながらも、皆復活に向けて頑張っているのです。



2001年9月14日(金)
母、12月にNYへ!

朝、日本の母から電話。これまで、「出産直後にNYに来るか来ないか」を話し合ってきて、どちらかというと乗り気じゃなかった彼女。でも、今回の事件があって「会えるうちに会っとかなきゃ!」と思ったらしい。航空券はもう予約した方がいいか、ミュージカルは何が観たいか…etc.を話しているうちに、母は段々超エキサイトモードに!こういう状況下なので、彼女の楽しそうな様子に、なんだか逆に嬉しくなったね。ジョーも、母の来訪に大喜び。母と妹の来る12月初旬に、飛行機に何の問題もなければいいけど。



2001年9月15日(土)
ベイビー急成長?
昨日寝ているとき、お腹がちくちく痛んだ。寝る前に食べ過ぎたか?と思ううちに、なんだか胸も苦しくなってきたような…。抱き枕をしっかと抱いて寝る。朝方になると、今度はお腹の表面がかゆい。妊娠線が出たか、とうとう?!とチェックしたが、見当たらず。(ホッ♪)それに、今朝はとってもお腹がすいている。(←単なる寝すぎ?)で、ドクターカオルの診断結果。「昨夜、ベイビーがぐぐ〜んと一気に成長したのでしょう」…違う?



2001年9月16日(日)
小さいぞ、ベイビーウェア!

近所のショップがリニューアルしたので、ベイビーウェアを物色。ひぇ〜、こんなに赤ちゃんて小さかったっけ?お人形さんの服みたいよ!う〜ん、どれも可愛らしいけど、私の趣味に合う物はあまりないと見た。赤ちゃんでも、テイストのいいもの着せたいよね。結局、何が要るのかよくわからないので、何も買わずじまい。明日はショッピングリストを作るぞ。ところで、アメリカには日本のようなキモノタイプの肌着ってあまりないんですねー。肩のところでぱっちんと留める、Tシャツタイプが多いのです。



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