先輩ママ日記

「カオルたちが帰ってくるのは待ち遠しいけど…」。ジョーが電話で深刻そうに言う。米副大統領の「テロは近々また起こる。7月4日の独立記念日もターゲットのひとつだ」という発言で、こんな危険なNYには帰ってきて欲しくない気もしてきた、というのだ。一市民にどうやってテロを警戒せよというのだ。去年秋のテロ事件では、人間の運命はわからないと思い知らされた。だったら、いつ降りかかるかわからない災難をtoo muchに案じても、徒労に終わるだけじゃない?ジョーの、父親としての使命感には感謝するとしても…ね。

おすわりが完成したジョ・オー。遊びの幅が広がり楽しそうである。今日は寝る前に、布団の上に座って目ざまし時計で遊んでいた。絵本でも読んであげましょうか、私が絵本を持ってくると、邪魔しないでよ!とばかりに泣き出した。それでも時計を横において、一応本に手を伸ばすジョ・オー。手が滑ってうまく開けないようなので手伝って開いてやると、さらに泣き出す。そして、ゆっくりと右手に時計、左手に本を持ち、代わるがわる見ては、いきなりご満悦のようす。母と大爆笑してしまった。自分の納得のいくやり方、遊び方があるのね。

子持ちにとってアカホンといえば、誰もが必ず一度は行く、ベイビーショッピングの聖域。一度は行ってみたいと思ってはいたが、山のようになった帰りの荷物を前にすると、行くべきか迷った…が、行っちゃった〜。楽しかったー。いろいろな物があって、しかも安い。「別の店でこれ高く買っちゃった!」という物が続出で悔しかった…。細々としたものをたくさん買い、セカンド抱っこひもとして“ダコビー"もゲット。母はダコビーをえらく気に入り、ジョ・オーを中に入れてさらにショッピングに精を出していた。満足の一日。

日のよくあたる窓辺でおむつを替えていた母が言った。「あはは〜、ちょっと見て、見て!!」。見れば、ジョ・オーが自分の下半身の大事なモノをしっかと右手で握っているではありませんか!両足を空中に直角にぐいーんとのばし、右手はソコヘ。顔は外を向いて、気持ちよさそうな表情でそよそよと風になびく竹笹なんぞを見ている。はじめて、そんなモノが自分についていると知ったのだろうなぁ。それは将来、大事な役割をするんですぞ。でも、人前ではあんまり握らないでね〜。

何にでも触ってみたいジョ・オー。危険なものはテーブルの奥の奥へと引き寄せて気をつけてはいたのだ。しかし!やってしまった。私が食べていたカレーうどんの中に、いきなり片手全部をずぼりっ。「ジョ・オー!!」叫んだ途端、ジョ・オーはびぇぇ〜んと大泣き。もうちょっと熱くすればよかったなーなんて思いながら食べていたそれは、幸いもうアツアツではなかった。私のいきなりの大声に驚いて泣いたようだ。とはいえ、ベイビーの肌は大人の三分の一の薄さ。一応流水でしばらく冷した。子供の一瞬のすばやい動きって侮れないっす。

ジョ・オーはこれを見せておけば大抵ごきげんなのさ…それは、「アイーン!ダンスの唄」のプロモ。バカ殿の顔がアップになるときが特に好きらしく、「アヒッ、ウヒッ、キャヒッ」と言いながら手足をバタバタさせて、目はらんらん。ちなみに、アイーンはそのままやっても大ウケする。目をむいてアゴを思いっきり出し、手の動きも大きくしてやると、いつまででも笑っている。ジョ・オー、母は君を笑わせる為にこんな顔までして頑張っているのよ。でも、ダディには見せられないわ…。

あっ、また汚ないもの舐めてるよ!今日のそれは、妹の歯ブラシ…。汚ないよ〜、ばい菌がいっぱいだよぉぉ。Navicというメーカーの歯ブラシ。グリップがゴムになっていて、噛むとキュッキュッと音がする。そのうち、ブラシの部分まで口に!メッという顔をしながら「ダメよ!」と言うと、び、びぇぇ〜ん。顔を真っ赤にしてまたもや大泣き。え〜ん、え〜ん…約20分ほど泣きつづけた。「根性のある子だわ」と母。そ、そうなのかな〜?ひとつのものに異常に執着するしつこい性格であることは確かです。