先輩ママ日記

日本の妹から小包が届いた。テーマは“日本の夏"(郵便局の手違いで遅れたのだ、きぃ〜っ)。かき氷器とシロップ、日本のTV番組を録画したテープ、ミュージックテープ、「千と千尋の神隠し」のビデオ、着物調エプロン、香水。ジョーにフンドシ3枚(!)とピカチューの目覚まし時計。母からジョ・オーに煮干やら服やら。手間がかかってる。妹は、(品目からもわかるように)性格はちょっと変わってるけど、心根の優しいヤツなのだ。早速かき氷を食べながらビデオを観た。ジョ・オーにもいつかきょうだいを作ってあげよう。

ジョ・オーの、私とジョーに対する態度はビミョーに違う。ジョーは“おたのしみ担当"で、私は“甘え担当"。ワイルドに遊びたいときはジョーのところへ行き、甘えたくなったら私のところへ来る。ごはんの時も、ジョーに食べさせてもらう間は静かだが、私が姿をあらわした途端「びぇぇ〜ん(マミィが食べさせて〜)」とくる。寝る時もジョーに抱かれればすぐに寝付く。私のときは、おっぱいをチュパチュパしつつ、顔をいじったり、起き上がってみたり…。必然的に、私と一緒のときの方が“厄介なヤツ"だ。こんなのフェアじゃない!

一年前の今日、まだおなかにいたジョ・オーが今、目の前でパタパタ走っている。あの日は、これからどうなるのか、まったく見当もつかず、今おもえば大袈裟だけれど、「この子はうまれてこない運命かも。数ヶ月間こうやって一緒にいられて幸せだった」なんて、思ったりした。夜は、ジョーとおなかの子を挟むようにしてぴったりくっつき、手をぎゅっとつないで眠ったことをおぼえている。今日、私はTVはなるべく見ないようにして、自分なりにいろいろなことを考え、亡くなった人たちへの追悼とこれからの平和のために心から祈った。

夕食前、なにげなく、本当になにげな〜く、ジョ・オーがカウチからテーブルへひょひょいと歩いていった…。「今の、見た?!」と、同時に言い合った私たち親。歩けそうな気配はずいぶん前からあったけれど、本当に歩けるようになったとは。と言っても、まだ3、4歩ってところで、それもたまたま出来たって感じがほとんど。意外と慎重派のジョ・オーは、距離のあるところではそろりそろりと腰を下ろして、ハイハイで移動している。「歩けるんだから、もちょっと練習してみ!」と横から言ってやりたい感じ。

昨日は4回。今日はなんと6回である。…ウンチ。きみは新生児に戻ったのか?おしっこも含め、一日中おむつを取り替えていたようなかんじ。食べ物はちゃんと消化されているようすだけど、いつもよりやや柔らかめだろうか。でも、下痢ピーじゃあないしねぇ。気候の変化?季節の変わり目?部屋中がほのかに、でもコンスタントにニオッていた一日であった。

日本でベイビーサインが流行っているのは知っていたが、私がこういう類のものを実行することは滅多にない。本屋で立ち読みしたら面倒そうで、私にはますます不向きと思われた。が、今日読んでいた雑誌Parentingに2つだけ載っていて、これがすごく簡単そう。"Eat"と"More"。9ヶ月頃から、ひとつずつ、約1週間かけて教えるそうだ。早速、ごはんのときに片手で口にたべものを入れる仕草。「イート、イート」。だが…ジョ・オー、笑っているだけ。いいよ、もう。所詮無理なのこういうの、私たち親子には。

降ったり止んだりの天気が雷雨になって、一日中ムシムシしていた。メンタル面が天候に左右されやすい私。イライラ〜うつうつ〜。ジョ・オーも、ぐずり気味。いっちょ、やりますか。広瀬香美の"Love Winters"。大音量でうたった、うたった。そのあとは、クリスタル・ケイへ。ビート系、ラップ大好きのジョ・オーはノリまくりで踊ってる。ふぅ〜、すっきりしたぁ。ジョーが帰ると、今度はRob Zombieをかけ出した。ヘビーなのは赤ちゃんにはダメって言ってるじゃん!だけど、ノッてるジョ・オー。あぁ、親子。