先輩ママ日記

妹からジョ・オーへのバースデープレゼントが届いた。おもちゃ、食べ物、CD、出てくる出てくる…。ジョ・オーが一番気に入ったのは、機関車トーマスのおもちゃ。最近気付いたのだが、ジョ・オーはミニカーなど車輪のついているものが大好きだ。車のコマーシャルになると、TVの前にかじりついて見入るほど。ミニカーや列車はテーブルの上で走らせたり(ゆっくりゆーっくり動かすのがポイント)、プラスティック、合金などの素材別に分けたりして楽しむ。これでかなりの時間ひとりで遊べるようになったから、かーさんは嬉しい。

待ちに待った1歳のチェックアップ。体重は9,600グラム、身長が80センチ。今回、はじめて注射でちょっぴり泣いた。大人になったのか。健康なのでドクターに質問することも何もなくとりあえず、断乳のことを聞いてみた。「おっぱいは止めていい時期だけど、まぁ焦らずにね。おっぱいを飲みたがったら哺乳ビンで牛乳かフォーミュラをあげて」。それが出来たらとっくの昔にやってますよ。独立心のあるこっちの子はそれでクリアするんだろーか?うちはお風呂も一緒、夜は添い寝のスーパー甘えっ子。おっぱいを止める日はいつ来る?

おもちゃ屋で大きなボールを3つ買って、公園へ。この公園は高級住宅地の中にあるから静かで、お城のような家々を鑑賞できるから気に入っている(ジョーは、カオルには目の毒だからここはデンジャラスな場所だと言う)。公園に着くまでにジョ・オーが眠ってしまったので、私とジョーでフットボール投げをして遊ぶ…。その後、血液センターへ。ジョ・オー、さすがに2本分の血液をとるのは痛かったらしい。その2、3分の間ずーっと泣いていた。それが、「えーん、えーん」とマンガの赤ん坊のような泣き方なので、笑えた。ごめんよ〜。

気付いてしまった…。ジョーは、次のベイビーを欲しいと思いはじめている。仕事から帰ってきた彼に、「いいこと聞きたい?でも、私に約束して欲しいことがあるの」と私は言った。すると、顔をパッと輝かせてすごーくワクワクげに、「え、なになに?なにを約束すればいいの?」と。その顔が実はまた妊娠したの〜という報告を待っちゃってる顔だったのだ。私はただ、ジョーが漫画を連載している情報紙が来週は休刊だから今夜は漫画をやらないで眠れるよ、でも余裕を持って明日には次のを始めてね、と言いたかっただけで…。

高円宮様が突然逝去されて、人の命の儚さを改めて見せつけられたような気がする。こっちのトークショーである俳優が言っていた。「愛する人を批判したり文句を言ったり、人生はそんなことに時間を無駄に出来るほど長くはないですよ」と。喧嘩をするとジョーもよく言う。「不機嫌でいたり、怒ったり、こんなことに僕らの大切な時間を費やすなんてイヤだ」って。これからはもうちょっとジョーに優しくしよ…。そして…人生の短さを考えると、やっぱりそろそろもう一度新しい生命をこの世に送り出したい…そんな気もしてきた。

夕方外に出たらすっごい風。肌に突き刺さる冷たい空気。ジョ・オーに厚着させて来てよかった。それは義母がプレゼントしてくれたスキースーツのような上下で、裏にたっぷり綿が入っていてジョ・オーが2倍くらい大きく見える。ベビーカーに座らせると身動きがとれない。だが、NYでは、どこの子もこんな感じだ。そこへさらに手袋と帽子、マフラー、毛布をかけてやったりする。出産前は、ベビーカーの中でモコモコの服に埋もれた子供たちを見て、やり過ぎだよと思ったものだが、今では結構うなずけるかも。とにかくここは寒い。

夜中、妙にジョ・オーがいつまでもおっぱいに吸いついてるなぁ、と体を触ったら熱い。呼吸も苦しそう。しかも、すっごくクサい。熱をはかってみると38.4度。もこもこのズボンの中は汗びっしょり。普段はしない夜ウンチをし、蒸れたズボンの中で“料理され"、匂っていたのだ。ジョーに体を押さえてもらいながら、鼻の掃除。おむつを替え、体を拭いて着替えさせ、tylenol(風邪薬)を飲ませた。20分後には熱は下がった。火事があっても起きないよと豪語するジョー、「子供のためなら起きられるみたい」と嬉しそうだった。