先輩ママ日記

私は美味しいものを食べるのが好きだ。美味しくて栄養のあるものをちゃんと食べていないと、確実にストレスがたまりやすくなるし精神が不安定になる。最近忙しくて手の込んだものを作れない(作りたくない)せいか、美味しいものに飢えている。レストランに行けば美味しいものは食べられるけれど、やっぱり私の“美味しいもの"は母親の手料理。母はどんなに忙しくても毎食きちんと手をかけて作ってくれた。私には真似できないなぁ。ジョ・オーがいっぱい食べてくれるようになれば、私もそうなるのだろうか。結構真剣に不安。

「これ、カオルがやったんだよね?」と言うジョーが指差す方向を見ると、TV台の上にきれいに並んだミニカー。私じゃないよと言うとジョー、「じゃあ、ジョ・オーがやったんだ。こんなことまで出来るんだぁ…」と目に涙を浮かべつつしみじみ言う。ジョーは妙なことにすごく感動しやすい、まったく。見ていると、ジョ・オーは何度でもミニカーをきちんと並べられるようす。真剣な表情でゆっくり走らせたり、駐車させたり。次は何をしてダディを泣かせるつもりか?

体感温度が-8℃とかなんとか…。もう数値を言われてもよく分からない。とにかく寒い。ヒーターがついている部屋の中も心なしかいつもより寒い。私もジョ・オーも上着をがっちり着て、厚い靴下も履く。明日はサンクスギビングのパレードがあって、ジョ・オーに見せてあげようと言っていたのだが、朝9時スタートのパレードをいいスポットで見るには朝5時には並んでなくちゃいけないらしい。ってことは、家を出るのは朝4時?そして寒空のなか待つこと4時間?無理だ。寒過ぎる。すまんジョ・オー、来年またトライしよう。

感謝祭の今日は、ピート叔父さん宅でのディナー。向かう車の中で義母が、「ジョ・オーのおもちゃやカップは他の子に触らせちゃだめよ」と言うので、ジョーとふたりで、「そんな過保護な」と笑ってたのだ。が、しかし。ジョーのいとこの娘、19ケ月のアシュリーちゃん。エンジェルのような顔をしてジョ・オーを突き倒すわ、おもちゃはひったくるわ。大事なミニカーを持っていかれてしまうと、目にぶわ〜っと涙が…。私の顔をじっと見ながら、静かに泣き始めた。今日の一件はジョ・オーにもいい勉強になっただろう。

お腹が空いて目が覚めた。“とにかく食うべし"の感謝祭の翌朝に空腹なんて信じられないが、昨日はあまり落ち着いて食べられなかったのだ。子供たちの見張りで。アメリカの親ならではなのか。大人のおしゃべりの時間になると、子供たちはもう隔絶してお喋りに没頭。ゲートがついているとはいえ階下への急な階段もあるし、ちっちゃな子がたくさんいるのに…。気が気でない私は大人のテーブルと子供たちの間を行ったり来たり。というわけで、疲れ切った私。今日はジョ・オーとダラダラ遊び、午後にはたっぷり昼寝をして過ごしたのだった。

ジョ・オーはドーナツが好き。好きだからといって、“最もからだに悪いフードNo.1"のドーナツをたくさんあげる訳にはいかない。箱をジョ・オーの手の届かないスピーカーの上へ置いた。すると、箱を目で追っていたジョ・オー、ソファによじ登り、ロッキングチェアに飛び乗った。それでも届くまいと思った私はキッチンへ。そして戻ってくると!両手にドーナツを持ってチョコまみれになりながら、一所懸命に食べているジョ・オーの姿。その周り一面には粉々のチョコレートドーナツが〜。嬉しそうだ。怒れなかった。笑った。

すっかり忘れていたが、11月18日はジョーと私の出会い記念日だったのだ〜。出会って3年、結婚して2年半。よく続いたと自分でもびっくり!ジョーに3周年のことを言うと、「人生で最高の3年間だった」とまたウルウル。ジョ・オーがうまれる前までほとんど喧嘩らしい喧嘩などしなかったのに比べれば、うまれてからは小さな喧嘩が多くなった私達。でもそれは、お互いがジョ・オーに対して真剣だということだからよしとしよう。ジョ・オー、この人を父親に持ててキミはラッキーです。