先週は異常なほどに多忙だった。しかし本当は、「すごく忙しくって」という言いわけをするのは好きじゃない。私だけが、忙しい忙しいなんて偉そうに言うものじゃないと思っている。けれどみんな、「育児しながら仕事だものねぇ、偉いわよね」なんてさらにお褒めの言葉をくれたりして恐縮である。でも、確かにジョ・オーがいなければすべてなんてことないのだ。今は、(ジョ・オーに邪魔されながら)仕事して家事をして、ジョ・オーに食べさせ遊ばせお風呂に入れて…。それでも仕事も好きだし、家の中も整えたいし、育児だってそこそこちゃんとやりたい。欲張りだからがんばるしかない。
ジョ・オーの予防接種と1歳半検診の日。「ジョ・オーくんは静かねぇ」とナースに何度も誉められたので、「家に帰ると豹変するんですけどね…」と答えておいた。身長81センチ(あの測り方は適当すぎるから信じない)、体重11キロ弱。外に出るとカラリと晴れあがったなんともいい天気なので、公園に寄った。そこで出会ったおなかがかなり大きいお母さん、聞けば「予定日を5日も過ぎている」という。もう待ちきれない、なんとも言えずイライラするその気持ち、わかるわかる。そしてなんだかちょっぴり、彼女が羨ましい。
スーパーで水鉄砲とお菓子のセットをジョ・オーに買った。ジョーが「バンバーン」と教えるとすぐに覚えて、バンバーンと言いながら水鉄砲を振る。こういうのってアメリカではやっぱり問題なのだろうか。小さいうちからガンの存在を教えるなんて親として非常識だと、。ジョーは、「そんなの馬鹿らしい考えだ」と言い、私もそう思った。ジョ・オーには現実に起こっていることを直視しながら、自分がすべきこととすべきでないことをちゃんと見極められる子になって欲しいと思っている。とりあえず、水鉄砲は楽しいのだ
午前中は仕事。午後からともちゃんが遊びに来てくれた。ともちゃんは犬を撫でるようにジョ・オーを撫でながら、「あんなに小さかったのにねぇ、もうコドモだよねぇ」としみじみ。また、「ジョーとネエサン(私のこと)の間に子供がうまれちゃうなんてねぇ…」と、付き合い始めた頃から二人の間に起こったすべての“事件"を知っているともちゃんは感慨深げ(?)。とはいえ、私もともちゃん夫妻のことは知りすぎてるくらい知っているのだけど。
ランチにレタスとチキンの炒飯をつくりテーブルに置いた。「スープを持ってくるから待っててね」と言ってキッチンに戻ってかえってくると、ジョ・オーが自分のイスを持ってきてちょこんと座り、おまけに炒飯のボウルの下に(どこに置いてあったのか探してきて)ランチョンマットを敷いてもう食べはじめていた。おとといから、ハイチェアではなく大人と同じテーブルで並んで食べているのだが、私がかならずマットを敷いていたのを覚えているのだ。最近のジョ・オーは何でもすぐ覚えるからコワイ。
私もジョーもお休み。私は生理前のせいか、どんなことにもイライラ。一日ジョーとケンカばかりしていた。傍目から見れば、ジョーに落ち度はまったくなく、すべて私のせいと言われるだろう。…わかっているのさ。それにしても、ジョ・オーがうまれてからケンカが多い私達夫婦。多いとはいっても、二人だけの頃はまったくと言っていいほどしなかったから余計にそう感じるだけなのか。だけどこれが、ジョ・オー抜き(のデート、旅行)となると全然問題ないのだ。“三人寄れば社会ができる"という。私はときどき、妻の顔と母の顔のあいだで「行き迷う」ことがある。それがケンカの原因になっちゃうのだ。
ジョ・オーがピカチュウの目覚まし時計の電池を取り出していたので、私がそれを戻すと、いきなり怒って時計を振りまわし始めた。あっ、と思った瞬間、それが私の目にガツッと直撃。あまりの痛さにうずくまって動けなかった。もしやコンタクトレンズが破けたかも、失明したかも、と思いながら目を開けると手には鮮血が。涙をぽろぽろ流しながら鏡をみると、まぶたと眉のあいだが横に1センチくらい切れてまぶたも腫れていた。ボクサーみたい…。ジョ・オーに悪気はなかったのだし、よけきれなかった私も悪い。それにしてもビックリした。痛かった