ジョーが、昨日でやっとひとつの会社にしぼれることになり、私はほっと一安心。働き過ぎはよくない。がんばってくれるのは嬉しいけれど、私もジョ・オーも毎晩ダディが恋しかったのさ。それじゃあ今夜からは一緒に夕食がとれるね、と今朝は言っていたものの、実際に帰ってきたのは9時過ぎであった。今夜のメニューは、よーく煮込んだボロネーゼソースで和えたリガトーニ。遅い夕食になったけど、3人一緒に囲む食卓はやっぱりいいもんだ。
ジョーが早く帰ってくるとなれば、夕食作りにも張り合いがでるというもの。私も最近また食べられるようになってきたので料理が楽しい。いつもと違うレシピで麻婆豆腐をつくってみたら、すんごく辛かった。が、ジョ・オーはパクパクと喜んで食べる。近頃気付いたのだが、ジョ・オーは辛いものが大好きなのだ。タイ風カレーも「かりゃ〜い」と言いながら喜んで食べるし、キムチなんて放っておけばエンドレスに食べそうだ。2歳児に辛いものっていいんだろうか…。
通常水曜日は仕事が休みなのだけど、明日のサンクスギビング(感謝祭)との振り替えで今日は仕事。午後は家事をばばーっと片付けてから、本を片手にベッドへ。あ〜、この瞬間が一番シアワセだ〜。申し訳ないのでジョ・オーに1冊絵本を読んでやってから、自分の『快楽殺人の心理』を読み始める。ジョ・オーはまだまだ遊んで欲しい様子で、横から本を閉じようとする。極めつけにはっきりと言ったのがコレ。「ママ ホン ヨムノ ダメッ!」。びっくり!いつから文章で喋れるようになったんだ?
今日はサンクスギビングデー(感謝祭)。まずは、ジョーの友達家族のところへちょっとだけ顔を出す。1歳になったばかりのリチャードが見違えるほど大きくなっていてびっくり。リチャードに比べるとジョ・オーの体つきの華奢なことといったら。その後、ピート叔父さんの家で本格的にディナーを頂く。せっかくのサンクスギビングディナーを吐いては申し訳ないので、控え目に食べた。しかしながら、“ビッグな人"が多いジョーの親戚、確かに妊娠7ヶ月の私のお腹が一番小さいようなのであった…。
世間は休みのところが多いようだが、私は仕事。昨日は午前2時過ぎに寝たものの、なぜか頭はすっきり。目覚めもよし。ただ、ここの所悩まされているのが、体のあちこちが痒いことである。腕や膝の内側とか、胸の辺り、肩、もう一晩中寝ながらポリポリやっている感じ。今日は右の乳首が異常に痒くて、よく見たら薄く皮が剥けているではないの!この痒み、乾燥のせいか、それともこれから一気に体が大きくなる前兆か?!
お隣の奥さんがアパートの廊下でタバコをぷかぷか。彼女も実は妊娠6ヶ月なのだけど、タバコを止める気配はナシ。検診で「週数の割に赤ちゃんが下におりすぎている。しばらく安静にして、場合によっては来週緊急入院が必要」と言われたという。だが、「安静って言われたって無理なのよ。息子はひとりじゃ何にも出来ないし。彼だって手伝ってくれないから、重いものだって私が持つのよ」と彼女。彼らは再婚同士で、お互いに子供もいる。事情は複雑だ。夫は妻が妊娠中なのにタバコを止めないと文句を言い、妻は夫が協力的でないと文句を言う。彼女はぽつりと言った。「もう(ベビーのことなんて)どうでもよくなっちゃった」。何だか深くため息をついてしまった私である。
午前中は原稿書きの仕事。その後は一日中至る所を掃除、掃除、掃除しまくり。お腹がこう重たくなってくると、ぼーっとソファに座っているより動き回っていた方が楽な感じがする。皆からどんなに「お腹小さい!」と言われようとも、私としてはかなりの本格的妊婦体型だ。お腹が大きくなってくると、「妊婦っぽいね〜」と言いながらなぜか妙にジョーが喜ぶ。今夜も胎動がものすごい。この子もジョ・オー同様、早く出てきそうな気がする。