先輩ママ日記

カオルさんの日記

バックナンバー(第111回)


2004年2月9日(月)
産休もよろし

朝起きたら、お腹の張りはどこへやら…。またフェイント。今日から週1回の原稿書きを除いてすべての仕事は産休に。どれも好きな仕事で、普段苦痛に感じてやっているわけではまったくないのだけれど、ないならないでやっぱり気持ちはかなり楽なもんなんだなーとしみじみ。産休って、フィジカルな面だけでなくメンタルな面でも大事なんですね。



2004年2月10日(火)
面倒なことは早めに

お昼、仕事の合間にジョーが迎えに来てくれ、車でマンハッタンへ。10年有効のグリーンカード(永住権)の申請に、移民帰化局のNYオフィスへ行くためである。いつ産まれてもおかしくないこんな時に行きたくない、ベビーが産まれてからにする、と散々言ったものの、「産後じゃ余計に行くチャンスがなくなるよ。面倒なことは今のうちに済ませなきゃ」と半分無理矢理連れて行かれた。これでしばらく移民帰化局との面倒な色々から解放されるかと思うと、すごく嬉しい。ジョーに言われた通り今日行ってよかった。



2004年2月11日(水)
せっせと動いて

37週に入ることだし、目いっぱい家事で体を動かした。雑巾がけをする度にジョーが「どうしてそんなお腹でそんなことするの!」と止めるので、日本では雑巾がけとトイレ掃除は安産にいいって言われてるんだよ、と教えるが信じてくれない。だから、ジョーがいないうちにガンガンやっちゃうのだ。夕方からまたお腹の張り。ときどき歩くのも辛くなる程だし、キッチンに立ちつづけているとぴきーんとシャープな痛みも走る。夜、ジョーと「これだけ痛かったら、子宮口はぜったい開き始めてるよねー」と話す。どうかなー。



2004年2月12日(木)
これはびっくり!

今日のチェックアップで「もうお産に入ってる状態だよ。子宮口が2,3センチ開いてるし、頭がかなり下がってる。とりあえず陣痛をしばらく抑える薬を入れておくけれど、今夜か明日の早朝には病院に行くことになるだろうと思う」。お腹は重くきりきり痛む…。う〜、本当だ、これはあの前駆陣痛ってやつとまったく違うわ。午後11時、痛みがかなり増してきたので、義父にジョ・オーを迎えに来てもらう。ソファに寝転んで間隔をはかる。午前2時半、間隔は10分弱に。うーん、まだ行くのは早いかな。どうしよう。でも、間に合わなくなっては困る。午前3時、家を出た。



2004年2月13日(金)
やってきた“その日"

登録を済ませて、ドクターに内診してもらうと子宮口はまだ3センチ。「痛みが5分間隔になるまで歩いてきて」と言われてしまった。私は今回のお産に目標をたてていた。“陣痛に耐える(呼吸法をうまく使って叫んだりしない)"ことと“しっかりいきんで出してあげる"こと。さて、エピドラル(硬膜外麻酔=無痛分娩)を投与するか否かの選択を迫られた。…迷った。が、そのうち背中に熱い痛みがどわーっとやって来て、ベッドに背中がくっついてしまったような感覚に襲われ、「ジョー、エピドラルにする」と遂に言ってしまった。この麻酔はDr.ウェビーは5センチ以上になってから、と言う…それまでが辛かった。やっと6センチになりエピドラルを投与してもらったら、ジョーと会話が出来るくらいかなり楽になった。そうこうするうちに、いきなり下半身がぼーっと燃えるような感じになって、「大」と「小」が一緒にしたいような感覚になった。「あー、9センチだ。もういきめるね」とドクター。痛みに合わせて4回ほどしっかりいきむ。私がいきむ度にドクターとナースが、「ビューティフル!(とっても上手)」と言ってくれるのが神様の声みたいに聞こえた。午後2時30分、ベビー誕生。3,335グラム、51センチの元気な男の子。



2004年2月14日(土)
ジョ・オー、弟にご対面の巻

私たちの2人目の息子。名前は一冴(いっさ・Issa)です。すっきり晴れた冬の夜空に小さいけれど冴え冴えと輝く星、みたいなイメージかな。産後の私はといえば、夜中には後陣痛がかなりの強さでやってきて、その上にエピドラルの麻酔のせいで腰がズキズキ。産前からの咳も止まらないし、あまり眠れなかった。午後、ジョーが病室に来て、バレンタインデーのギフトをくれた。ジョーに何も用意していなかった私だが、「最高のバレンタインデーのプレゼントをありがとう」と言ってくれた。ううん、私の方こそ、ジョーがいなかったらこんなにいいお産はできなかったよ。ジョ・オーはベビーにまったく無関心という感じで、覗きこもうともしないし何も言わない。さて、家に帰ったらどうなるか。



2004年2月15日(日)
まだまだツライです

昨日の夕方から後陣痛がより増して、お腹がぎりぎり、唸ってしまうほど痛い。背中も痛いからダブルパンチ。母によれば、経産婦ほど子宮の収縮がいいから痛いのだという。午後2時、一冴を連れて帰宅。すごくお腹が空いて、ビッグマックをぺろりと食べてしまった。夜、ジョーの両親がジョ・オーを連れてきてくれる。寝る前に、ジョ・オーに「ほら見て、一冴の足ちっちゃいねー」と言って何気なく見せたら、笑いながら頭をそーっと撫ではじめた。顔を寄せて、おでこにチュー。最後には「ベイビー、かわいー」。よかった。焦らず少しずつ、ね。



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