マイナートラブルを改善する

大きくなった子宮が下半身の血流を圧迫したり、おなかの重さでバランスが変わって、いつもと違う筋肉に負担がかかったりしています。体をいたわりながら、乗り切っていきましょう。

足がむくむ

足を少し高くして寝たり、心臓を下に横向きになって寝てみてください。むくみ解消に効果があります。足浴やストレッチ、マッサージもおすすめ。

ふくらはぎやひざの裏、外陰部、肛門などの静脈内に血がたまって、こぶのように膨らむ静脈瘤（じょうみゃくりゅう）。こぶになったところを直接刺激するのはよくありません。下半身の血流を促すようにしましょう。立ちっぱなし、座りっぱなしなど、同じ姿勢を続けないこと。足腰を冷やさないようにすることが大切。

血流が悪くなるうえに、妊娠中は便秘になりやすいので、痔になることが多いのです。便秘にならないように、食物繊維を摂る、辛いものや刺激物は控える、冷やさない、排便後は清潔にするなどを心がけて。ひどい便秘のときは医師から便秘薬を処方してもらいます。

おなかが重くなって足の筋肉に負担がかかると、足がつる、俗にいう「こむらがえり」が、起こりやすくなります。足をマッサージしたり、ストレッチして予防しましょう。

カルシウムやミネラルが不足すると起こりやすくなります。足がつったら、親指を甲の方に立てるとけいれんが治まります。そのあと、けいれんが治まったら、ふくらはぎをマッサージ。

妊娠すると血液の量が1.5倍近くにもなります。脈拍も多くなっています。心臓に負担がかかっているので、動悸や息切れを感じたら、すぐに休んで。気になる時には医師に相談を。