地震に備えよう:非常持ち出しグッズの用意
用意のポイント
“ないと困る”から優先に
「あると便利だな」という観点から用意しようとすると、荷物が膨大なことに!
「これがないと困る」というものから優先に揃えるのがポイント。例えば、「食事は1,2回抜いても大丈夫だけど排泄は絶対に我慢できないから、防災用トイレは必要だな・・・」という要領で。
メガネの人は予備のメガネ、いつも飲んでいる常備薬など、わが家でこれはハズせない、というものを備えておくようにしましょう。
まずは1日分
非常食や消耗品の分量は、3日分くらい用意しておくと安心ですが、あまり欲張ると重たくなってしまうので、まずは1日分を確保するつもりで。
1日あれば被害の少ない所に移動することもできます。
また、家の中や外の物置、車の中などに分散させておくのもひとつの方法。
家が倒壊してせっかく用意したのに持ち出せなくなることも考えられます。分けて置いておけば安心だし、その分多めに用意しておけますね。
成長にあわせて見直す
赤ちゃんの成長は早いので、ジャストサイズのものを入れておくと、数ヶ月後には合わなくなってしまいます。おむつや肌着などはワンサイズ大きいものを用意しておきましょう。
こまめにチェックして、紙おむつや離乳食はムダになる前に使用、新しいものに入れ替えるようにしましょう。
プレママはお産グッズを
妊娠中のママはお産に備えた準備をしておくと安心。
産褥パッドや清浄綿などは災害時にはなかなか手に入らなくなるので、まとめて準備しておくといいですね。
非常持ち出しグッズ一覧
どこの家にも共通する基本の持ち出しグッズに、赤ちゃん向け、プレママ向けに必要なものをピックアップ。自分の家族に合ったものを揃えよう。防災グッズを準備するとき活用して!
基本の持ち出しグッズ
ラジオ:ライト付きや、手回しで発電できるタイプもあり。
懐中電灯:携帯電話の充電機能が付いたものも。
乾電池:ラジオや懐中電灯に使う予備として。
万能ナイフ:缶切りやハサミもついているとなお便利。
ガムテープ:避難所での様々な応急処置用に。伝言を残すメモ代りにも。
軍手:災害後の片付けのための必需品。
油性マジック:ガムテープなどに書けるよう油性のものを。
給水袋:給水車からこれで水を運ぶ。コンパクトな折りたたみ式。
防災用ブランケット:アルミ製で軽くて温かい。かさばらずストックしておける。
マスク:家族の人数分を用意。ススやホコリをよけたり、避難所での風邪予防にも。
カイロ:防寒や赤ちゃんのミルクを温めるときに。
脱脂綿:ケガの手当てや、赤ちゃんのお尻ふきに。
応急手当セット:バンソウコウ、ガーゼ、消毒液など軽いケガ用に。
ウエットティッシュ:汚れふきのほか、マスクの中にはさむとススやホコリよけにも。
タオル:防寒、ホコリよけなど用途はさまざま。
着替え:下着類や靴下などを中心に。
生理用品:プレママは夜用なども入れて多めに。
携帯トイレ:どんな場所でもトイレができるように。
トイレットペーパー:汚れふきとしても役立つので多めに。
ビニールシート:避難所では必需品。家族が入れる程度の大きさのものを。
ビニール袋:小さなものと、45リットルのゴミ袋などいくつかのサイズを。
ひも:救助や洗濯干しなどに使用。丈夫なものを選ぶ。
レインコート:雨対策のほか防寒用としても。
ライター:停電に活躍。新しいものを備えて。
水:防災リュックなどに1~2本、別に2~3ケース分。
非常食:まずは1日分。3日分あればなおよい。
食器:プラスティック製のスプーンやフォーク、紙コップや紙皿など。
現金:公衆電話用に小銭を用意。
常備薬・処方箋:薬は使用期限もチェックしておく。
その他:メガネの人は予備のメガネなど、生活に無くてはならないものをチェックしておいて!
赤ちゃんのいる家はこれをプラス
紙おむつ:ワンサイズ上のもの。自宅にいつも1、2パック予備を。
おしりふき:手肌をふくのにも活用。
消毒用品:哺乳びん消毒用を1日分。
哺乳びん:割れにくい材質のものを。紙コップ製の使い捨てタイプでもOK。
粉ミルク:スティックタイプを。缶よりも清潔で安心。
水:煮沸しなくても飲める赤ちゃん用の水を。
離乳食:少し先の月齢のもの。その時期がきたら食べて入れかえる。
ツメ切り:赤ちゃんのツメはのびるのが早いので赤ちゃん用を。
着替え:ワンサイズ大きめを。
さらし:オムツや子守バンドとして使える。手ぬぐいや包帯にもなる。
母子手帳:すぐに持ち出せるようにしておく。
その他:ぐずり対策グッズなども考えておくと安心。
妊娠中の人はこれをプラス
清浄綿:産後の手当てや授乳のために。
産褥パッド:出産時の出血や産後の悪露の手当てに。
生理用品:妊娠中は通常時より少し多めにストックしておく。
タオル:出産用として、新品でなく洗った清潔なものを。
母子手帳:すぐに持ち出せるようにしておく。
その他:「赤ちゃんのいる家はこれをプラス」もチェックして、出産した場合に必要なものをチェックしておきましょう。