音の方向を向いたり、おもちゃを追視する
赤ちゃんの聴覚は胎児のころから発達していて、ママの心臓の音などを、しっかり聞いています。新生児期に見られる、大きな音にびっくりするモロー反射も、耳が聞こえているから起きるのです。
2~3ヵ月頃になると、首もすわり始め、筋肉が発達してきて、物に手を伸ばしたり顔の向きを変えたりできるようになり、感覚の発達との組み合わせで、音のするほうを向くようになります。ガラガラなど音の出るおもちゃで遊んであげると大喜びです。
3ヵ月頃になると、お世話してくれるママの声を特別なものとして他の人と区別できるようになり、ママの声がすると顔を向けたり、甘えた声を出したりするようになります。
また、新生児期は30~40cm前のものをぼんやり見ていただけでしたが、2~3ヵ月になると目でものを追う追視ができるようになります。追視は、背景とものを区別して認識し、移動するものを目で追う、というふたつの発達によって実現します。
見え方は、赤ちゃんの姿勢や背景との色合いの違いに左右されることがあります。視野は1~2ヵ月では90度、3ヵ月からは180度に広がります。ねんねしていても周囲を見渡せるので、ベッドまわりにカラフルなおもちゃなどを置いて、ファンタジーな空間をつくってあげましょう。