IUD(子宮内避妊器具)
産婦人科で子宮内に器具を装着します。高い避妊効果の一方、価格は高め。
避妊のしくみ
子宮内に器具を入れることで、受精卵の着床を妨ぐ。避妊リングとも呼ばれている。
避妊成功率
1年間にこの避妊方法を行った100人のうち、99.2~99.9人が避妊に成功する。理想的な使用法のもとでは、99.4~99.9人が避妊に成功する。
メリット
- 低用量ピルに次いで避妊効果が高い
- セックスのたびに避妊を考えずにすむ
- 性感を損なわない
- 一度装着すると2~5年継続して使用できる
デメリット
- まれにはずれる場合がある
- 妊娠経験がない人には向かない
- 出産直後は外れやすいため装着できない
- 月経が重くなったり、不正出血を起こすことがある
- ごくまれに、骨盤内感染症や子宮外妊娠を誘因
- 性感染症は予防できない
コスト
3~7万円程度
使用方法
産婦人科で診断を受け、子宮内に装着してもらう。タイプもいくつかあるので、医師と相談を。一度装着したら2~5年間は有効だが、定期的に医師の検査をうける必要がある。
最近は、リングから黄体ホルモンを放出させて、受精卵着床を阻止し、頸管粘液の粘度を高めることで避妊効果を高める「ミレーナ」というリングもある。ミレーナは、月経量が減少するので、月経困難症や子宮腺筋症の治療にも用いられる。
(2011年10月から掲載)