基礎体温の高温期が続く
女性の基礎体温は、低温期が約2週間続いたあとに、37度前後の高温期が約2週間続き、再び低温期に戻り…という周期を繰り返しています。これは、妊娠に向けて子宮の環境を整える「黄体ホルモン」の働きによるものです。
妊娠しなければ、高温期は約2週間で終わり、低温期になる頃に月経がきます。けれども、妊娠した場合は黄体ホルモンが働き続けるために、高温期が続きます。
高温期が3週間以上続いていれば、妊娠の可能性”大”。産婦人科を受診して、妊娠の検査をしてもらいましょう。
ただし、基礎体温によって妊娠の可能性がわかるのは、妊娠前から基礎体温をつけ続けていた人だけです。基礎体温を測っていなかった人が、妊娠の可能性を疑って体温を測ってみても、いまが高温期なのか低温期なのか、また高温期が何日続いているのか、判断することはできません。
基礎体温って?
基礎体温とは、運動も食事もしていない、安静な状態で測った体温のことをいいます。0.01度まで測れる「婦人体温計」をつかって、毎朝、朝起きてすぐ布団のなかで測ります。
基礎体温をグラフに記録していくと、自分の体のことがよくわかります。ホルモン分泌や排卵が順調かどうかを判断したり、妊娠の可能性にもいち早く気づくことができるので、妊娠を希望している人はぜひ基礎体温を記録しましょう。
(2010年10月から掲載)