粉ミルクは何からできている?
育児用粉ミルク(正式には乳児用調整粉乳)は、牛乳を元に作られています。でも牛乳と人間の母乳とでは、成分に大きな違いがあります。
そこで人間の赤ちゃんに適した成分に調整したものが、粉ミルクです。赤ちゃんにとって負担になる成分を取り除いたり、母乳にはあるけれど牛乳には含まれていない成分を足したりして、できるだけ人間の母乳の成分に近づけています。
たとえば、ミルクから牛乳の脂肪を取り除いて、植物性の不飽和脂肪酸を増量したり、ビタミン、ミネラルなどを添加したりしています。
粉ミルクの基本的な栄養や分量は、健康増進法「乳児用調製粉乳たる表示の許可基準」「特別用途食品の表示許可基準」という法律によって、決められています。赤ちゃんの成長のために厳しく定められているのです。
基準となっている成分は、たんぱく質や脂質、炭水化物などの栄養素をはじめ、ビタミンA、B、C、D、E、葉酸やカルシム、鉄やマグネシウムなど、28種類もの栄養素が含まれています。
健康増進法「乳幼児用調整粉乳たる表示の許可基準」
(2014年9月から掲載)