進化する粉ミルク
母乳には免疫物質など、まだまだ未知の成分が含まれていると考えられていて、今も研究が続けられています。
各メーカーも、日々改良を重ねています。例えば、アレルギーを起こす成分をできるだけ減らしたり、法律で定められた成分を元に、さらに栄養素を加えて、より母乳の成分に近いものにしようとしています。
また、アレルギーや乳糖不耐症などで、牛乳を元にした粉ミルクが体質的にあわない赤ちゃんのために、大豆を原料にしたミルクもつくられています。
市販の粉ミルクに加えられている主な栄養素
含まれる成分や分量はメーカーによって異なります。
ラクトフェリン
ママの初乳に豊富に含まれているたんぱく質の一種。抵抗力の弱い赤ちゃんをウイルスや細菌から守る働きがあります。
DHA(ドコサヘキサエン酸)/アラギドン酸
赤ちゃんの脳や神経細胞の発達を助ける栄養素。
オリゴ糖
ビフィズス菌など、腸内善玉菌を増やす働きがあります。
β-カロテン
ママの初乳に多く含まれ、赤ちゃんの健康維持に欠かせない栄養素。
ヌクレオチド(核酸)
小腸など消化器官の働きを助けます。
シアル酸
小腸などの消化器官を細菌やウィルスから守り、下痢などを防ぎます。
リボ核酸(RNA)
免疫機能を向上させます。
(2014年9月から掲載)