つわりとは何か?
匂いなどに敏感になってすぐに吐き気がしたり、食べると気持ち悪くなったり、逆につねに食べていないと気持ち悪くなったり、だるい・ねむいなどもつわりの症状です。
一般的には5週~16週頃まで続きますが、とても個人差が大きく、つわりに似た症状が生まれるまで続いたという人もいれば、つわりをまったく経験しなかったという人もいます。
つわりの原因は、はっきりとはわかっていませんが、有力なのはhCG説です。hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)は、胎盤の元となる絨毛(じゅうもう)から分泌されるホルモンで、妊娠3ヵ月をピークに急上昇、その後、4ヵ月後半には分泌量も減って落ち着いてきます。
つわりも、このホルモン分泌につれてひどくなり、4ヵ月後半には治まってくることが多いのです。
このほかにも、妊娠すると体の中ではダイナミックな変化が起きます。女性ホルモンが増えたり、血液循環量が増加したり、血圧が中期までは下降気味だったり…。そうした変化に体がとまどっていることも考えられます。
おなかの赤ちゃんが「ママ、無理しないで」「体を大切に過ごして」とメッセージを送っているのかもしれません。ちょっとつらい時期ですが、長くは続かない、と思って乗り越えましょう。
つわり期は、食べたいもの、食べられるものだけ食べて、疲れたら無理をしないで横になって。自分にやさしく、自分に甘く過ごしましょう。
嘔吐を繰り返す、水も飲めずフラフラする、尿の回数が減ってきた、体重が妊娠前より減ってきた、というときは急いで病院へ。
日常生活ができないほどのつわりは「妊娠悪阻(おそ)」と呼ばれ、積極的な治療が必要です。
つわりを軽くする方法
- 空腹時に気持ち悪くなりやすいので、ちょこちょこ食べる
- 食べられないときは食べられるものを探す。冷たくしたり、のどごしがいいものは食べやすい
- 飲み物だけでも飲む
- 食べ過ぎると気持ち悪くなるので腹八分めに
- 好きなアロマをハンカチなどにしみ込ませておいて、いやな匂いがしたら、さっと嗅ぐ
- 外に出て気分を換える