おっぱいは自律授乳で
はじめのうちは、赤ちゃんもママも飲み方、飲ませ方に慣れていないし、おっぱいの乳腺もきちんと開通していません。赤ちゃんとママとおっぱいのコンビネーションがうまくいかなくて当然です。あきらめないで授乳をしているうちに、だんだんおっぱいの状態が整っていきます。
泣いてほしがる赤ちゃんには、時間や回数を気にしないでいつでもおっぱいをあげる、このおっぱいのあげ方が自律授乳。赤ちゃんが乳首を吸うと、その刺激で脳下垂体からプロラクチンやオキシトシンというホルモンが分泌されて母乳がつくられます。
吸えば吸うほどおっぱいが出るプログラム。自律授乳を続けるうちに、母乳の出もよくなって、飲みやすいおっぱいになり、母乳育児のリズムが整ってきます。赤ちゃんは、おなかが空いたときだけでなく、のどが渇いた、眠たいのに眠れない、ママに甘えたいなど、いろんな理由でおっぱいをほしがります。
そんな赤ちゃんの気持ちに応えるには、やはりいつでもおっぱい。
赤ちゃんが頻繁におっぱいをほしがると母乳不足かな、と不安になるけれど、ミルクを足すのはちょっと待って。ミルクを足すことで吸われる刺激が少なくなると、おっぱい製造ホルモンの分泌も減り、母乳の出が悪くなりかえって悪循環。また、授乳間隔があき過ぎると、おっぱいが張って飲みにくくなります。赤ちゃんの体重が1日25~30g増加し、便が出ていれば、母乳不足の心配はありません。
母乳マッサージの方法
乳首や乳輪がかたくて飲みにくいおっぱいは、マッサージでやわらかくしましょう。マッサージは乳腺の発達も促します。
乳房マッサージ
乳房の下に手のひらを当てて、下から上に押し上げる。片手を乳房の下に添え、もう片方の手で、脇から内側へ押す
乳首マッサージ
乳首をつまみ、左右に動かしたり、軽く押しながら前に引っ張る。