卒乳・断乳Q&A
卒乳・断乳についての代表的な悩みにお答え!
Q1.授乳期間が長いと、親離れできない?
Q2.乳腺に母乳が残ると、ガンになる?
Q3.妊娠中の授乳は流早産につながる?
Q4.授乳期間が長いとママの体にダメージ?
Q5.薬を飲んだら断乳しなくちゃならない?
Q6.母乳卒業後はフォローアップミルクが必要?
Q1.授乳期間が長いと、親離れできない?
授乳期間の長さが問題なのではありません。2~3歳になっても「何でも泣いたらおっぱい」で済ませてしまうと、子どもの本当の気持ちを受け止められなかったりすることがあるでしょう。
子どもはおっぱいをもらうとそれだけで安心してしまいますが、言葉で気持ちを伝え合うことも大切です。子どもが不安そうな顔でママに近寄ってきたら、まず子どもを抱っこしてあげる。子どもが泣きながら来たときは、話を聞いて、「転んで痛かったね」「けんかをしたのね」などと子どもの気持ちに向き合ってあげるようにしましょう。
Q2.乳腺に母乳が残ると、ガンになる?
乳腺に母乳が残っているところが石灰化してしこりになることはありますが、ガンにはなりません。ただし、母乳を止めたあとにしこりを感じる場合、それが断乳・卒乳のためにできたしこりなのか、それともこれからつくられていくしこりなのか、鑑別する必要があります。
理想的なのは、妊娠がわかった段階で、まず健康チェックのために乳房の超音波検査や触診を受けておくことです。出産後(授乳期)にしこりなどの症状があるときは、かかりつけの産婦人科を受診し、検査してもらいましょう。さらに、授乳が終わった3ヵ月後を目安に、超音波・マンモグラフィー、触診の乳ガン健診を受けてください。
年齢が高くなるにつれて、乳がんの発生率が上昇します。早期発見が大切です。育児中はなにかと忙しいですが、時間をつくって健診を受け、乳腺専門医に診てもらいましょう。
Q3.妊娠中の授乳は流早産につながる?
妊娠中に授乳しても流早産することはありません。でも、過去に流早産の経験がある場合や授乳すると子宮が収縮する場合は、産婦人科の先生に相談しましょう。状態によっては授乳を控えた方がよいと判断される場合もあります。
Q4.授乳期間が長いとママの体にダメージ?
授乳期間が2~3年なら、たとえ月経(排卵)がなくても影響は少ないでしょう。
ただ、夜間の授乳による睡眠不足や疲れやすさ、精神的ストレスが、ママの心身への負担となることがあります。疲れた時は家族の手助けをかりて、体をやすめましょう。
Q5.薬を飲んだら断乳しなくちゃならない?
授乳中に飲ませてはいけない薬もありますが、全体からみるとごくわずかです。でも、主治医から「薬を飲んでいる間は授乳をやめてね」と言われることもあります。授乳中でも内服できる薬はあります。国立成育医療センターのPCサイトに、授乳と薬についての情報が掲載されていますので、気になるときはチェックしてみてください。
Q6.母乳卒業後はフォローアップミルクが必要?
1歳以降におっぱいをやめた場合は、牛乳におきかえられるので、フォローアップミルクを飲ませる必要はありません。また、おっぱいをやめたあとは、哺乳瓶は使わず、コップやストローを使って飲ませましょう。
(2011年1月から掲載)