いろいろなつわりの種類
ここで代表的なつわりの症状をご紹介しましょう。
吐きづわり
まるで船酔いしているように気持ち悪く、食べてもすぐ吐いてしまうのが「吐きづわり」。吐きたいのに吐けずにむかむかしたり、気分が悪くて食欲がわかないという人もいます。
食べづわり
お腹が空くと吐き気がするから、常に何か食べていたいという人もいます。普通は、吐き気がするときは食欲もないものなのに、妊娠特有の不思議な症状のひとつと言えますね。特に朝、目が覚めたときに症状がひどくなることが多いので、英語では、つわりのことを「morning sickness(モーニングシックネス:朝の病気)」と呼んでいます。
匂いづわり
妊娠すると嗅覚がとても敏感になります。匂いに反応して妊婦が「ウッ!」と吐き気をもよおすシーンはドラマなどにもよく登場します。
これはおそらく、体が「腐っているもの」に敏感になっているからなのでしょう。妊婦の体は、自分で意識していなくても、もうすでにお母さん。わが子に腐った食べ物を与えないように自然とそういう力が備わったのかもしれません。もし食中毒でも起こして、ひどい下痢にでもなったら、流産しないともかぎりませんから。
炊きたてのご飯の匂い、焼き魚や揚げ物の匂い、電車の中の匂いなど、ダメな臭いは人それぞれ。今まで気にならなかった匂いに敏感になり、気持ちが悪くなってしまうこともしばしばあります。中には旦那さんの体臭がダメで、つわり中は近くにいけなかったなんていう人もいましたよ。
眠気づわり
妊娠すると「たくさん寝たのに眠くて仕方ない」という声もよく聞きます。「眠気づわり」などと呼ぶこともありますが、これもホルモンのしわざ。妊娠を維持するために子宮内膜を整えている黄体ホルモンが、妊娠初期に大量に分泌されるためだと言われています。
その他の症状
その他にも、安定期に入るまでの時期は、頭痛、便秘、下痢、唾液がたくさん出る、イライラする…といった、ビックリするくらい不快な症状がたくさん出てきます。どれもやはりホルモンの変化が影響していると考えられています。