カンジダ膣炎
読み方
かんじだちつえん
症状の説明
「カンジダ」という真菌が引き起こす炎症。
カンジダは、皮膚や陰部などどこにでもいる常在菌で、多くの人が保菌している。無症状の場合は、治療の必要はない。
しかし、体の抵抗力が落ちているときなどに菌が急激に繁殖したり、また、今まで保菌していなかった人が性行為で感染したときなどに発症。
外陰部の強いかゆみや腫れ、白い豆腐のカスのようなボロボロしたおりものが増える。
また、妊娠中の女性は、女性ホルモンの作用によって膣の環境が変化し、カンジダに感染・発症しやすくなっている。
お産までに完治しなければ産道感染が起こり、赤ちゃんの口の中が白くなる鵞口瘡(がこうそう・口腔カンジダ)になったり、おむつかぶれがひどくなったりする。
抗真菌薬の塗り薬や膣座薬、膣の洗浄などの治療を行うと、数日で治ることが多い。
しかし、何度も繰り返し再発し、長い付き合いになることもある。
薬は医師の診断を受けて処方してもらうこと。
(2009年10月から掲載)