クラミジア
読み方
くらみじあ
症状の説明
近年、若い女性の感染が増えている性感染症。
性交によって感染してから2~3週間後から、おりものが水っぽくなる、おりものの量が増える、排尿時の痛み、膣や周辺の不快感などの症状があらわれはじめる。
ただし、感染初期には目立った自覚症状がないことが多く、気づいたときには感染が進んでいるケースがよく見られる。
感染が進むと、子宮内や卵管、卵巣へと炎症が広がっていき、まれに腹腔内で炎症を起こして重症化することがある。
卵管が炎症を起こすと組織が癒着して、卵管が狭くなったり、閉塞してしまい、卵子が子宮へとたどり着くことができず、不妊症や子宮外妊娠を引き起こす。
妊娠中のクラミジア感染は、流早産や前期破水を引き起こす原因になる。
また、出産までに治療されていない場合、赤ちゃんに産道感染し、結膜炎や重い肺炎を発症するケースもある。
検査で陽性反応が出た場合は、パートナーとともに抗生物質を服用する。
生まれた赤ちゃんへの感染も疑われる場合は、抗生物質の点眼やシロップなどで治療を行う。
(2009年10月から掲載)