その他のトラブル
子宮頸管の粘液が少ない
膣と子宮を結ぶ子宮頸管(しきゅうけいかん)は、「頚管粘液(けいかんねんえき)」、つまりおりものでうるおっています。普段は頚管粘液の量は少なく、ベタっとしています。排卵期になるとエストロゲンというホルモンの作用で、頚管粘液は精子が膣から子宮にのぼってきやすいように変化。分泌量が増えて、無色透明になり、指にとると10cm以上伸びるようになります。
エストロゲンの分泌がうまくいっていないと、排卵時期の粘液の量が少なくなり、精子が通りづらくなってしまいます。
抗精子抗体
女性の体が男性の精子に対する抗体を作ってしまうもので、精子を異物と判断して攻撃して妊娠を妨げます。抗精子抗体(こうせいしこうたい)は頸管粘液にも含まれているので、精子はそこでブロックされて先に進めません。
抗精子抗体の可能性はフーナーテスト(性交後試験)でつかめます。
加齢
女性の場合は、年齢とともに卵子が老化、また卵巣機能も徐々に落ちていきます。女性の年齢が高くなるほど、妊娠の可能性は低くなります。
(2008年3月から掲載)