双子ちゃん三つ子ちゃんとは?

多くの場合、女性は毎月1個の卵子を排卵し、それが受精すると、細胞分裂を重ねて、一人の赤ちゃんに育ちます。医学的にはこれを「単胎妊娠(たんたいにんしん)」と言います。

しかし、ときどき同時に複数排卵されたり、1個の受精卵が途中で二つに分かれたりすることがあります。これが双子ちゃんや三つ子ちゃん。医学的には双子ちゃんを「双胎(そうたい)」、三つ子ちゃんを「三胎(さんたい)」といい、これら複数の赤ちゃんがいる場合を、「多胎妊娠(たたいにんしん)」といいます。

どうしてこのようなことが起こるのかは、まだ謎に包まれた部分が多く、人間の体の神秘的なところ。

ちなみに、多胎妊娠は黒人に最も多く、ついで白人、黄色人種には少ないといわれます。双子ちゃん、三つ子ちゃんを自然に授かった人は、本当に貴重な体験ですね。

最近は、不妊治療の結果として多胎妊娠する人が増えています。排卵誘発剤の作用で卵子が数個排卵されて受精したり、体外受精で受精卵を子宮に複数個戻したケースなどです。

しかし、産科婦人科の学会では「体外受精は、出来る限り1個の受精卵だけもどすように」との呼びかけが2008年から始まりました。これはお母さんと赤ちゃんの健康のために、多胎妊娠を極力無くそうとするためだそうです。

(2008年7月から掲載)