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相手を思いやる心を育む

幼稚園や保育園では、年長児として小さい子の面倒を見たり、友達と遊ぶなかで、思いやりの心を育んでいきます。「△△ちゃんは、なわとびができるんだよ。すごいね」と友達のことを自分のことのように喜んだり、転んで泣いている友達を見て涙を流したり、共感する力も発達してきます。

この力を伸ばすことこそが、教育の基本であるとも言われています。友達の喜びや悲しみを感じることができたら、優しい子だねとほめてあげたいですね。

社会性が育まれる一方で、嫉妬の気持ちも出てきます。みんながピアニカの練習をしているのに、「自分はうまく弾けないから…」と加わらず、ますますみんなにおいていかれるという状態に陥ったり。大人は他の子どもと比べたりせず、「がんばろう」ではなくて、「何がしたいかな?」と声をかけて、その子どもの素直な気持ちを引き出して、共感してあげるようにしましょう。大人にも子どもの気持ちに添っていく共感の気持ちが求められています。