脱肛
読み方
だっこう
症状の説明
直腸または肛門内の粘膜や、内痔核(イボ痔)が肛門の外に出た状態。
加齢で肛門括約筋が弱くなり粘膜が出てくるものや、内痔核が進行して排便時などに肛門の外に出ることが多いが、女性の場合は妊娠中や出産時に出ることもある。
粘膜は分泌物を出すため、肛門が湿ってべたつき、かゆみを覚えたりする。
脱出した部分が下着にこすれて痛みを感じることも。
軽度のうちは指で押し込むと戻るが、重症になると戻らなくなり、手術が必要な場合も。
ふだんは清潔に気をつけ、よく乾燥させ、刺激物やアルコールなどを避ける。
かゆみや痛みがある場合は、軟膏などを処方してもらう。
骨盤底筋体操が効果的であることもあるが、長く症状が続く場合は医師に相談すること。
(2009年10月から掲載)