尿もれ
読み方
にょうもれ
症状の説明
トイレに行きたいと思ったときに間に合わずにもれてしまったり、冷たいものに触れたり寒いところに出ただけでもれてしまったりする「切迫性尿失禁」と、咳やくしゃみをしたとき、重いものを持ったとき、走ったりジャンプしたときにもれてしまう「腹圧性尿失禁」がある。
切迫性の場合は、泌尿器科を受診して抗コリン薬やカルシウム拮抗薬などの薬を処方してもらうほか、トイレに行きたいと思ったとき、少しずつ我慢する時間を伸ばしていく訓練が効果的。
腹圧性の場合は、加齢のほかに、女性の場合は妊娠・出産によって骨盤底筋がゆるむのも原因。肛門や膣に力を入れて骨盤底筋を鍛える体操・トレーニングを行うと、症状が改善される。
また、子宮や膀胱、直腸などが下垂して体外に出てしまう「性器脱」や、子宮筋腫によって膀胱が圧迫されていることが原因の場合は、手術によって治療する。
いずれの場合も、便秘や肥満は悪影響があるため、生活習慣を整える必要がある。
(2009年10月から掲載)