腱鞘炎
読み方
けんしょうえん
症状の説明
手足の指の骨には屈伸するための腱(けん)がついており、その腱は手根管(しゅこんかん)というトンネルのようなさやの中を通って、手首、腕へと続いている。
家事や育児、またはパソコンを当時間使うなど同じ動作を続けていると、腱や腱鞘に負担がかかり、炎症を起こしてスムーズに動かなくなったり、痛みを覚えたりする。
特に女性は出産後、妊娠・出産で弛んだ靭帯をもとに戻そうとする女性ホルモンの働きや、浮腫(皮下のむくみ)によって神経が圧迫されたり、育児で腕に負担がかかることが多いため、手首や指が腱鞘炎になりやすい。
原因となる動きを控え、安静にしていることでほとんどの場合は改善するが、重症の場合は副腎皮質ホルモンの注射をすることも。
まれに手術で腱鞘を切り開くこともある。
手首や腕が疲れたらアイシングしたり、マッサージ、また力を入れる作業を減らすなどして、炎症を起こさないように予防することがポイント。
(2009年10月から掲載)