自然分娩をサポートする方法:アーユルベーダ出産
エステのジャンルではすっかりおなじみのアーユルベーダ。インドでは5千年も前から伝わる伝承医学です。
私たちの体は、ひとりひとり違った体質で、性格の特徴もそれぞれ違います。その個性に合わせた健康維持法・回復法・病気治療法をあみ出したのがアーユルベーダです。
中国の漢方薬や鍼灸を用いた中医学のインド版というとわかりやすいかもしれませんね。
アーユルベーダの治療法は、おもに食事療法・オイルマッサージ・芳香療法です。
食事はインド本場のスパイスをふんだんに使った野菜中心の料理。マッサージには、抗菌作用がありアンチエイジングの代表選手ともいわれるセサミオイルを使うのが特徴。
芳香療法は、白檀(びゃくだん)や楠(くすのき)、バラの花などから得た香り成分を練りあげたものを、体に塗ったり、おなじみのお香として楽しむインド式アロマテラピーです。
特にデリケートな妊娠中には、これらの手法を組み合わせてトリートメントします。
ある助産院では、健診のたびに、体のゆがみや、むくみがないかを丁寧にチェックしながら全身オイルマッサージ。白こしょうやローリエ、山椒などをベースにした野菜スープを家庭でも作れるようにと伝授してくれます。
これは、今、美容界や予防医学の分野で注目されているデトックス(毒素排出)効果の高いスープ。このスープを飲むだけで胃腸の働きがアップし、むくみ、肩こりなどのマイナートラブルが解消される人が多いそうです。
アーユルベーダ出産は、まだまだ一般的ではなく、一部の助産院などで行われているだけですが、ママになるこの機会に勉強してみるのもいいですね。