産婦人科嫌いは返上!
ショーツを脱いで、足を広げて…産婦人科の内診って、抵抗があるもの。月経不順やおりものの変化、性交痛など気がかりな症状があっても、ついつい受診を先延ばしにしてしまったり……。
でも、赤ちゃんが欲しいと考えているなら、産婦人科嫌いは返上! 勇気をだして受診し、妊娠前に気がかりを解決しておきましょう。
また、特に症状がなくても年1回は婦人科・産婦人科を受診して健康チェックを。自覚症状がほとんどなくても、不妊に関係するトラブルが隠れていることもあるのです。
たとえば、最近急増しているクラミジアなどの性感染症。早期に治療をすれば完治する病気ですが、症状が進行すると、卵巣と子宮をつなぐ「卵管(らんかん)」という細い管に炎症が広がって、通り道がふさがってしまいます。卵子が子宮にたどりつけなくなるため自然妊娠は困難に……。クラミジアは症状がほとんど出ないこともあるので、定期的なチェックが欠かせません。
また、子宮の内側にあるはずの内膜(受精卵のベッド)が、卵巣、腹腔(ふくくう・子宮の外)などに広がってしまう「子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)」は、現代の女性の多くが抱えているトラブル。月経のたびに子宮外で出血し、それが癒着(くっつくこと)してしまうので、妊娠しづらい原因につながります。早めに発見して、症状を抑えることが大切です。
産婦人科検診は問診、内診、超音波検査、子宮がん検査、血液検査などをおこないますが、病院によってちがうので事前に問い合わせてみて。基礎体温を持参すると、「排卵されているか」「妊娠に関係するホルモンに問題はないか」等、より詳しい情報を知る手がかりになります。
(2009年3月から掲載)