麻疹・風疹の抗体検査を

水痘(すいとう)、トキソプラズマ症、りんご病などいくつかの病気は、妊娠中のママが初感染すると胎児にも影響することがあります。中でも、やっかいなのが、風疹(ふうしん)と麻疹(ましん)です。

風疹は妊娠初期に初感染すると、約30%の確率で、赤ちゃんに白内障や心奇形、難聴などの障がいが残ります。麻疹は、妊娠中に初感染すると流早産につながるケースが多いのです。

多くの人は、幼い頃に感染したり、予防接種によって抗体がついています。でも、麻疹は小さい頃に予防接種を受けたのにうまく免疫がつかなかった人がいて、近年、大学などで集団感染する事例が相次いでいます。

風疹についても、1979年4月2日から1987年10月1日の間に生まれた人たちは、当時、法律が変更された関係で、予防接種を受けていない可能性が高いと言われています。

ちゃんと予防接種を受けているか、または小さい頃に感染したことがあるかどうか、母子手帳で確認するか、両親に尋ねてみましょう。内科や産婦人科などでは、風疹や麻疹の抗体を持っているかどうかをチェックする検査も行っています。妊娠前に抗体を調べておくと安心です。

抗体を持っていなかった場合は、妊娠前の今のうちに、ぜひ予防接種を。風疹と麻疹のワクチンは生ワクチンといって、毒性を弱めた生きているウィルスから作られているので、妊娠中は接種できません。また、接種後2ヵ月間は避妊が必要です。

夫が職場で感染して妊娠中の妻にうつしてしまうケースも多いので、パートナーと一緒に接種しましょう。地域によっては、大人が麻疹・風疹ワクチンを接種する際に費用を補助しています。自治体に確認しましょう。

(2009年3月から掲載、2014年4月改訂)

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