乳児ボツリヌス症

読み方

にゅうじぼつりぬすしょう

症状

生後1歳未満の乳児が、ボツリヌス菌の芽胞(種)を口から摂取することによって、発症する病気。

ボツリヌス菌の芽胞を摂取してから発症するまで、3日~1ヵ月ほどかかる。症状は、まず便秘からはじまって、次第に全身の筋力が低下していく。泣き声や母乳を吸う力が弱くなり、表情がなくなったり、まぶたが閉じ気味になり、首の筋肉が弛緩して頭を支えられなくなる。

重症化すると呼吸器にも障害が出て、死に至ることもごくまれにある。

大人がボツリヌス菌の芽胞を食べても、消化器官で消化・分解されるため、問題になることはない。しかし、1歳未満の乳児は腸内細菌のバランスが未熟なため、ボツリヌス菌が腸に定着して毒素を生産するために発症すると考えられている。

ハチミツは、ボツリヌス菌の芽胞(種)が混入していることがあるため、1歳未満の赤ちゃんには食べさせないよう、厚生労働省から通達がでている。

ハチミツ以外には、井戸水や自家製野菜スープで発症した例がある。多くは感染経路がわかっていない。

処置の方法

日本国内において、乳児ボツリヌス症の発症数は年2件程度と非常に少ない。 万が一、誤ってハチミツを食べてしまっても問題ないことが多いが、様子を注意深く見守ること。

赤ちゃんが便秘がちになり、哺乳量が落ち、元気がなくなってくるようであれば、小児科を受診する。

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