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幼児食で食べやすく

2歳から3歳にかけて、最後の乳歯4本が生えてきて、上下20本の乳歯が生えそろいます。でも、まだ咀嚼力(そしゃくりょく)は弱く、噛む経験をあまり積んでいないので、大人と全く同じものを食べさせると胃腸の負担になります。

食べ物のかたさや、大きさを調節し、薄味に配慮した幼児食を用意。といっても、子どものメニューを別にするのではなく、大人用に作った煮物の味を少し水で薄めたり、食べやすい大きさに切ったり…というひと手間を加えればいいのです。

薄切り肉やほうれん草など、繊維の多いものは、細かく切ってやわらかめに調理しましょう。その一方で、少しずつ噛まなければいけない食材の量と種類を増やして、かむ練習もさせます。

小魚や、柔らかく煮込んで小さめに切ったごぼうや昆布なども少しずつ食べさせてみましょう。硬いものを噛むことは、あごの発達を促し、きれいな歯並びを作ります。噛むと満腹中枢が刺激されるので、食べ過ぎも防止できます。

2歳頃の子どもは、日によって食べたり食べなかったりする「ムラ食い」をすることがあります。食べないと親は心配になりますが、1週間、1ヵ月の長いスパンで見て、バランスよく食べられていればOK。

一度出して食べなかった食材も、「この子はこの食べ物は嫌い」と決めつけるのではなく、味付けや調理方法をかえてみたり、「ほうれん草を食べるとポパイみたいに強くなれるんだって!」「ピーマン食べられたの、エライね。おいしかったね」などと声をかけて、上手にその気にさせて食べさせていきましょう。