子宮奇形
読み方
しきゅうきけい
症状の説明
子宮の形に異常があること。私生活を営む上で問題はないが、正常よりも子宮の内腔が狭いために、不妊症や流早産、習慣流産になりやすい。
子宮内での赤ちゃんの向きや発育にも影響し、微弱陣痛や逆子などで、帝王切開になる可能性も高い。
ただし、変形の度合いや子宮の発育の状態によっては、自然に妊娠・分娩できるケースもある。
子宮奇形の形状はさまざまなものがあるが、妊娠・出産に影響をあたえるものは、主に次の4種類がある。
中隔子宮
子宮の内部が左右二つに分かれている。
双角子宮
子宮底部が途中で分かれてハート形をしている。
重複子宮
子宮や子宮頸管が左右二つに完全に分かれている。
単角子宮
子宮の左右のどちらか一方は正常だが、もう一方の形に問題がある。
子宮奇形が着床や妊娠を妨げている場合は、手術をしてから妊娠に挑むこともある。
子宮奇形で妊娠した場合、お腹の張りに注意して安静に過ごし、出血した場合などはすぐに受診し、医者の指示を受ける。
(2009年10月から掲載)