子宮内膜症

読み方

しきゅうないまくしょう

説明

子宮内膜は、受精卵が着床するためのベッドのようなもの。

子宮内膜は毎月、女性ホルモンの作用によって増殖して受精卵を待ち構えるが、着床しなかった場合は子宮から剥がれおちて出血し、月経となる。

本来、子宮の内側にあるはずの子宮内膜が、卵管や卵巣、子宮の筋肉の中、膀胱、直腸など、他の場所にできる病気を「子宮内膜症」という。

他の部分にできてしまった子宮内膜も、正常の子宮内膜と同様に、毎月、増殖・剥離して月経のたびに出血する。

しかし、その血液を体外に排出する出口がないため、炎症を起こしたり、血のコブ(血腫)になったり、組織と組織をくっつけて癒着を起こす。

発症すると、下腹痛や腰痛などの月経痛が次第にひどくなり、性交痛をともなうこともある。卵巣や卵管などに発症した場合は、不妊の原因となることも。

治療は、ピルを服用して病巣を委縮させる方法が一般的。症状が重い場合は、病巣を取り除いたり、癒着した部分を剥がすために、手術が必要になることもある。また、妊娠・出産すると月経がしばらく来ないため、妊娠そのものが治療法とも言われる。

子宮内膜症が発生するメカニズムは、よくわかっていない。

女性ホルモンの分泌量が活発な20~30代に多く、妊娠可能な女性の10人に1人にみられる。晩婚化や出産回数の減少によって、昔の女性より月経の回数が増えたことが、この病気の増加に関係していると考えられている。

(2009年10月から掲載)

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