黄体ホルモンでいざ妊娠準備!

卵子がポーンと飛び出す

さあ、ゴナドトロピンのおかげで大きくなり成熟した卵胞は、LHの大波「LHサージ」を受けると風船のようにパンとはじけます。そして飛び出してくるのが卵子。これが「排卵」です。

着床準備を開始

卵子を排出したあとの破れた卵胞は、ピンク色から黄色に変化して、「黄体ホルモン(プロゲステロン)」を分泌しはじめます。黄体ホルモンは、卵子のベッドとなる子宮内膜から粘液を分泌させ、着床しやすいようにふわふわに整えます。

一方、この黄体ホルモンの働きで基礎体温は0.3~0.5度上昇。胸が張る、むくみがちになる、眠くなる・・・といった症状もあらわれます。

精子と卵子が出会って受精

さて、卵胞を飛び出した卵子は、卵管を通って、子宮へと向かいます。精子はセックス後4~5時間で卵管にまでたどり着きます。精子が卵子の中に入り込むことができると、「受精」です。

受精卵は分裂を繰り返しながら、子宮へと移動していき、やがて、ふわふわのベッド「子宮内膜」に根をおろして着床します。受精卵が順調に育ち、胎芽を包む「胎嚢」や、胎児の「心拍」が確認されれば、「妊娠の成立」というわけです。

受精卵が着床しないと月経へ

受精卵が着床すると、絨毛から分泌される「hCG」というホルモンが「黄体」を刺激して、黄体ホルモンが分泌され続けます。

では、着床しなかった場合は…?「黄体」の寿命は約2週間。2週間たつと、「プロゲステロン」と「エストロゲン」が減少して、ふわふわに整えられた「子宮内膜」のベッドが解体されます。内膜が剥がれおち、出血となって体外に出てくる。これが「月経」なのです。

(2011年2月から掲載)